3. 不動産運用としてのJ-REITの特性
J-REITへの投資は、有価証券の売買益のみを追求する手法とは異なります。
「物件から生じる賃賃収入」を原資として分配を行う仕組みのため、現物の不動産投資に近いインカムゲインを確保しやすい点が特徴です。
自身が間接的に保有している施設を実際に確認し、その稼働状況を把握できることも、投資主という立場ならではの要素といえます。
3.1 他用途の不動産への展開
今回は物流施設を主軸とする銘柄を提示しましたが、J-REITの投資対象は多岐にわたります。
商業施設に特化した銘柄や、ホテル、住宅、オフィスなど、多様な不動産分野へ少額から分散投資を行う選択肢が提供されています。
4. J-REITは「NISA」も使える
J-REITは新NISAの「成長投資枠」を用いて購入することが可能です。
通常の特定口座(課税あり)を利用した場合は、分配金に対して20.315%の税金が課されるため受取額が減少しますが、NISA口座を適用すればこれが非課税となります。
- 特定口座(課税あり): 約 36,376円(手取り)
- NISA口座(非課税): 45,650円
NISAにおける非課税の恩恵は分配金に留まりません。
将来的に投資口価格が上昇した段階で、売却により得られる運用益(譲渡益)についても課税対象とならず、全額を手元に確保することが可能となります。
【免責事項】
- 投資にはリスクが伴います。
- 本記事は、投資判断の参考となる情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を意図するものではありません。
参考資料
ファイナンス部
著者
ファイナンス部は、株式会社モニクルリサーチが運営するファイナンス領域に特化した調査チームです。株式市場や債券市場の専門家が所属しています。メンバーには国内外大手金融機関に勤務経験のある日本証券アナリスト協会認定アナリストや金融メディア出身のジャーナリストなどが所属しています。
監修者
株式会社モニクルリサーチ メディア編集本部
元銀行員/一種外務員資格(証券外務員一種)/LIMOマネー編集部金融ライター
一種外務員資格(証券外務員一種)。大学卒業後、株式会社三菱UFJ銀行に入社。三井住友信託銀行に転職後、資産運用アドバイザー業務に約10年間従事。
現役世代からシニア層、富裕層と幅広い個人顧客に対し、資産運用コンサルティングを行う。
<主な専門領域>
投資信託、ファンドラップ、外貨預金、生命保険、医療保険、住宅ローン、事業性ローン、贈与、相続、遺言信託、不動産など、多岐にわたる金融サービスと承継対策をワンストップで提案。特に、長期的な資産形成や富裕層向けのウェルスマネジメント、シニア世代への承継・相続の分野で豊富な知識と実績を持ち、表彰歴多数。
現在は、株式会社モニクルリサーチが運営する【くらしとお金の経済メディア「LIMO(リーモ)」】のマネー編集部にて企画・執筆・編集・監修を幅広く担当。
厚生年金保険と国民年金保険(老齢年金・障害年金・遺族年金)、年金制度の仕組み、社会保障、貯蓄、資産運用を専門とする。
NISA、iDeCo、住宅ローン、カードローンなどの国民生活に直結する金融情報を始め、FX、株式投資、金(ゴールド)などの投資経験をいかし仕組みやリスクなどを分かりやすく解説。Yahoo!ニュース経済カテゴリでアクセスランキング1位を多数達成【2026年2月更新】