強い日差しが照りつける夏は、植物の管理が難しくなり、ガーデニングを少しお休みしたくなる季節。花数が減って土の面積が増えると、お庭の風景もどこか物足りなく感じてしまいます。

そんなお悩みを解決し、空間をグッと格上げしてくれるのが「グランドカバープランツ」です。土の表面をしっとりとした葉で覆うことで、寂しげだった足元に立体感が生まれます。

今回は、おしゃれなガーデンを叶えてくれるグランドカバープランツを、参考価格とともにご紹介します。ぜひお庭づくりのヒントにしてみてくださいね。

1. この記事で紹介する、「おしゃれな花が咲く、多年草のグランドカバープランツ」

アジュガ1/10

アジュガ

Albin Raj/istockphoto.com

  • ヒューケラ: 多彩な葉色が魅力で、日陰の庭のカラーアクセントに最適。
  • アジュガ: シックな銅葉が空間をモダンに引き締める這い性の多年草。
  • ヤブラン: スッと伸びた涼やかな葉が、和洋問わずスマートに馴染みます。
  • クリーピングタイム: ピンクの可愛らしい花から爽やかな香りが漂うハーブ。
  • リシマキア・ヌンムラリア ’オーレア’: 鮮やかなライムグリーンが庭を明るく照らします。

2. おしゃれな花が咲く《多年草のグランドカバープランツ》5選

足元から夏のガーデンをスタイリッシュに彩る植物たち。

それぞれの魅力と、長く美しく保つためのお手入れのコツを見ていきましょう。あなたのお庭にぴったりの名脇役が見つかるはずです。

2.1 【点で彩るカラーアクセント向け】シェードガーデンを彩る定番リーフプランツ「ヒューケラ」

ヒューケラ2/10

ヒューケラ

Karin de Mamiel/stockphoto.com

絵の具のパレットのように、多彩で美しい葉色が揃うヒューケラ。キャラメル色や深いボルドー、シルバーなど、絶妙なニュアンスカラーがお庭をぐっと洗練された印象に引き上げます。

また、初夏にはスズランのような可憐な小花を咲かせるのも大きな見どころです。

単調になりがちな夏の庭の「カラーアクセント」として非常に優秀で、直射日光を避けた半日陰のシェードガーデンをアンティークな空間に演出してくれます。

高温多湿による「蒸れ」が少し苦手なため、成長点が土に埋まらないようやや「浅植え」にし、風通し良く管理するのが夏越しのコツです。

※参考価格:600~800円前後(3号ポット苗)

2.2 【這って広がる雑草対策向け】ダークリーフが空間を引き締める「アジュガ」

アジュガ3/10

アジュガ

Cha.Gheysamool/shutterstock.com

地面を這うように広がるアジュガは、シックな銅葉や斑入りの葉が魅力の多年草。春には穂状の青紫色の小花を咲かせてお庭を彩り、花が終わった夏以降はブロンズがかったダークな葉色が、明るいグリーンの植物と見事なコントラストを生み出します。

木の株元や少し影になるアプローチの脇などに植えると、しっとりとした落ち着きのある景色を作ることができます。

非常に繁殖力が強く環境が合うと驚くほど広がるため、他の植物の領域まで侵入しないよう、時々スコップなどで根を切って整理してあげると美しい景観を保てますよ。

※参考価格:200~500円前後(3号ポット苗)

2.3 【点で彩るカラーアクセント向け】細長い葉がスマート、和洋どちらの庭にも似合う「ヤブラン」

ヤブラン4/10

ヤブラン

Ancha Chiangmai shutterstock.com

スッと伸びた細長い葉が、和洋問わずどんなガーデンにもスマートに馴染むヤブラン。特に白や黄色のラインが入った「斑入り(ふいり)」の品種は、重たくなりがちな夏の庭に爽やかな風を運んでくれます。

常緑で一年中美しい草姿を保ち、夏から秋にかけては気品のある紫色の花を咲かせます。

モダンガーデンやナチュラルガーデンの植え込みの足元に添えるだけで、プロっぽい抜け感を演出できます。非常に丈夫で手入れの手間もかかりません。

※参考価格:300~800円前後(3号ポット苗)

2.4 【這って広がる雑草対策向け】香りも楽しめるナチュラルな「クリーピングタイム」

クリーピングタイム5/10

クリーピングタイム

Yakov Oskanov/shutterstock.com

細やかな葉が密に茂り、ナチュラルな小道をデザインするのにぴったりなクリーピングタイム。

初夏(5〜7月頃)には可愛らしいピンクの小花を一面に咲かせます。ハーブの仲間なので、歩くたびに足元から爽やかな香りがふわりと漂う、五感で楽しめるグランドカバーです。

レンガの隙間やステップストーン(踏み石)の間に這わせるように植え込めば、ヨーロッパの田舎町のようなロマンチックでおしゃれな風景を作り出してくれます。

日本の高温多湿な夏は少し窮屈に感じてしまうため、梅雨入り前に思い切って短く切り戻して風通しを良くしてあげるのが長く楽しむ秘訣です。

※参考価格:200~400円前後(3号ポット苗)

2.5 【這って広がる雑草対策向け】光を浴びたように輝く「リシマキア・ヌンムラリア ’オーレア’」

リシマキア ヌンムラリア オーレア6/10

黄色い葉のリシマキア・ヌンムラリア・オーレア

Nahhana/shutterstock.com

丸みのある可愛らしい葉と、ハッとするほど鮮やかなライムグリーンが目を惹くリシマキア・ヌンムラリア ’オーレア’。

初夏には星形の黄色い小花を咲かせます。じめじめしがちな梅雨から夏にかけても、この葉色があるだけで庭の一角にパッと光が差したように明るくなります。

しだれるように伸びる性質を生かして、少し高さのある花壇の縁からこぼれ落ちるようにスタイリングしたり、寄せ植えのアクセントにしたりと、立体的なガーデンデザインに欠かせないセンス抜群の植物です。

ただし、黄金葉(オーレア)は夏の強い直射日光に当たると葉焼けを起こしやすく、乾燥にも弱いため、直射日光を避けた半日陰で水切れに注意して管理してください。

※参考価格:300~500円前後(3号ポット苗)

3. まとめにかえて

今回は、おしゃれな花も楽しめるグランドカバープランツを5つご紹介しました。

ただ土を隠すだけでなく、美しい葉の色や質感、這うような動きを取り入れることで、ガーデンの表情は豊かになります。

カラーリーフの組み合わせを楽しんだり、小道のレンガに這わせたりと、デザインの可能性は無限大です。

グランドカバーは環境に合うと旺盛に広がってくれますが、無制限に放置するのではなく、梅雨前の蒸れ対策(切り戻し)や、広がりすぎた時の間引きなど少しの気配りをしてあげることで、洗練された景観を保つことができます。

ぜひお気に入りを取り入れて、暑い夏でも美しいガーデニングライフを楽しんでくださいね。

3.1 【読者のみなさまへ】楽しく安全にガーデニングを楽しむために

7/10

ガーデニング用品、ブーツ

AlexRaths/istockphoto.com

  • 植物は生き物です。本記事で紹介している育て方は一般的な目安であり、お住まいの地域の気候や、育てる場所の日照条件、苗の個体差などによって、開花時期や生育スピードが異なります。記事の記載通りに管理しても、必ずしもうまく育つとは限りませんのであらかじめご了承ください。
  • 植物や品種ごとの詳しい管理方法や最新の注意点については、購入時に付属している「品種タグ(ラベル)」や説明書を必ずご確認ください。
  • 植物の中には、人間やペットにとって有害な成分を含むものがあります。特に小さなお子様やペットがいるご家庭では、誤飲・誤食などのトラブルを防ぐため、植え場所や置き場所、管理に十分ご注意ください。
  • 植物のトゲや、剪定・植え替え時に出る樹液に触れることで、ケガやかぶれを引き起こす場合があります。お手入れの際は、園芸用手袋などの着用をおすすめします。
  • 品種登録されている植物(「PVP」マークがあるものや、農林水産省の「流通品種データベース」に登録されているもの)を、挿し木や株分けなどで増殖させる行為は、ご自宅などで個人的に楽しむ範囲にとどめてください。無断で他者へ譲渡(有償・無償問わず)したり、フリマアプリ等で販売したりすることは種苗法により法律で禁止されています。(参考:農林水産省 品種登録ホームページ )
  • 繁殖力の強い植物(一部のハーブ類やグランドカバーなど)を地植えにする際は、ご自宅の敷地外や自然界へ広がってしまわないよう、根域制限などの適切な管理や周囲へのご配慮をお願いいたします。
  • 記事で紹介する商品情報および価格などは、執筆時点のものです。閲覧時点においては、販売状況や価格等が異なる可能性がございます。また、「参考価格」として記載している草花については、販売店や苗のサイズ・状態によって実際の店頭価格と異なる場合がありますので、あらかじめご了承ください。
  • 記事で紹介する一年草には、本来は多年草でも「日本の気候では一年草扱い」とされている植物も含まれています。
  • 集合住宅でガーデニングを始める際は、必ず事前にお住まいの物件の管理規約を確認しておきましょう。避難経路の確保や排水口の管理、床面の重量制限といったルールを守り、近隣への配慮を心がけることが、美しいベランダガーデンを長く楽しむための大切なポイントです。

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LIMOガーデニング部