2. 「貯蓄から投資へ」2人以上世帯の金融資産保有額「平均1940万円」

こうした資産価値の上昇や運用の活発化は、一部の富裕層に限った話ではなく、日本の家計全体にも広がりを見せています。金融経済教育推進機構(J-FLEC)が発表した「家計の金融行動に関する世論調査(2025年)」によると、同年の金融資産保有額の平均は二人以上世帯で1940万円、単身世帯で919万円となりました。

同調査において資産残高が増加した理由を見ると、「株式・債券価格の上昇による評価額の増加」や「配当や金利収入」が上位を占めており、市場の好調さが個人の資産形成を後押ししている実態がうかがえます。また、金融商品を選択する際に「収益性」を重視する世帯が約4割にのぼるなど、投資に対する個人の意識も高まっています。

実際に、元本割れのリスクがあっても収益性の高い金融商品を積極的、あるいは一部保有しようとする二人以上世帯は53.9%に達しており、こうした活発な運用姿勢の広がりが、将来的な富裕層の裾野をさらに広げていく契機になるかもしれません。