シリーズでお伝えしている「注目小売店月次実績」。今回は回転寿司チェーン店「くら寿司」を運営するくら寿司(2695)の、2019年7月の月次動向及び過去実績、また過去1年の株価動向について振り返ってみましょう。

直近の月次実績

2019年8月9日に更新された、くら寿司の2018年7月既存店売上高は、対前年同月比91.3%と今期最も低い数字でのマイナス成長になりました。なお、速報時点では客数・客単価の内訳は開示されていません。

また、全店売上高も96.6%とマイナス成長でした。

今期の既存店売上高の振り返り

では、2019年10月期のこれまでの既存店売上高はどう推移してきたのでしょうか。

既存店売上高は、上期は6ヶ月全ての月で対前年同月比マイナス成長。下期は5月が100.4%と今期初のプラス成長となりましたが、6-7月は再びマイナス成長が連続しました。前期はプラス成長月が8ヶ月あったものの、今期は1ヶ月に留まり苦戦中です。

全店売上高は、4月以降3ヶ月続けてプラス成長となりましたが、7月は再びマイナス成長となりました。今期はプラス成長4ヶ月、マイナス成長5ヶ月という状態です。

過去1年の株価動向

最後に同社の株価動向を見ていきましょう。

同社の株価は昨年5月の8,340円を天井として、階段状に下落中です。6月3日に4,080円となり安値を更新しましたが、反発した後は横ばいで推移しており、7月以降4,500円付近での取引が続いています。

既存店売上高の対前年同月比マイナスが続く中、7月は91.3%と今期ワーストの数字を記録しました。今後はいかに来客数を増やして既存店売上高を回復させるのか、その施策が注目されます。

くら寿司の過去1年間の株価推移

参考資料:月別推移

LIMO編集部