2. 負債の約9割を占める「重圧」の正体
ランキング上位を占める都市の負債について、データをさらに深掘りしてみると、ある共通点が浮かび上がってきます。
実は、これらの負債の約9割が「マイホームなどの住宅ローン(住宅・土地のための負債)」なのです。
さいたま市、横浜市、東京都区部といった首都圏エリアがトップ3を独占しているのは、家や土地の価格が圧倒的に高いことが最大の要因と考えられます。
利便性が高く人気のエリアである反面、住宅を購入する際に組むローンの額も比例して膨れ上がってしまうという、大都市ならではのリアルな家計の実態が浮き彫りになりました。
3. 【トップ30】負債が多い都市ランキング
総務省の「家計調査(貯蓄・負債編)」に基づいた、負債が多い都市のトップ30は以下の通りです。
| 順位 | 都市名 | 負債額 |
|---|---|---|
| 1位 | さいたま市 | 1,576万円 |
| 2位 | 横浜市 | 1,534万円 |
| 3位 | 東京都区部 | 1,344万円 |
| 4位 | 新潟市 | 1,293万円 |
| 5位 | 福岡市 | 1,285万円 |
| 6位 | 北九州市 | 1,251万円 |
| 7位 | 千葉市 | 1,238万円 |
| 8位 | 浜松市 | 1,209万円 |
| 9位 | 大分市 | 1,180万円 |
| 10位 | 高知市 | 1,157万円 |
| 11位 | 岡山市 | 1,147万円 |
| 12位 | 仙台市 | 1,134万円 |
| 13位 | 前橋市 | 1,125万円 |
| 14位 | 山形市 | 1,122万円 |
| 15位 | 名古屋市 | 1,118万円 |
| 16位 | 秋田市 | 1,112万円 |
| 17位 | 京都市・宇都宮市 | 1,105万円(同額) |
| 19位 | 堺市 | 1,104万円 |
| 20位 | 福島市 | 1,093万円 |
| 21位 | 金沢市 | 1,076万円 |
| 22位 | 松山市 | 1,075万円 |
| 23位 | 佐賀市 | 1,074万円 |
| 24位 | 大津市 | 1,028万円 |
| 25位 | 山口市 | 1,026万円 |
| 26位 | 青森市 | 1,010万円 |
| 27位 | 大阪市 | 1,004万円 |
| 28位 | 川崎市 | 990万円 |
| 29位 | 熊本市 | 987万円 |
| 30位 | 静岡市 | 975万円 |
出典:総務省「家計調査(貯蓄・負債編)2025年」第8-1表より作成(※対象:県庁所在地および政令指定都市にお住まいの「二人以上の勤労者世帯」)
一方で、三大都市圏であるはずの大阪市(27位:1,004万円)や、30位圏外となった神戸市(49位:642万円)などは、意外にも下位に位置しています。
これは職住近接の志向や、賃貸派の割合、あるいは中古物件の流通状況など、地域ごとの住環境やライフスタイルの選択の違いが影響していると考えられます。
