シリーズでお伝えしている「注目小売店月次実績」。今回は焼鳥チェーン店「鳥貴族」を運営する鳥貴族(3193)の、2019年7月の月次動向及び過去実績、また過去1年の株価動向について振り返ってみましょう。

直近の月次実績

2019年8月7日に更新された鳥貴族の2019年7月既存店売上高は、対前年同月比で96.8%とマイナス成長。内訳は、客数99.8%、客単価97.0%です。

また全店売上高も97.7%となり、既存店・全店ともにマイナス成長となりました。

今期の既存店売上高の振り返り

では、同社のこれまでの既存店売上高はどう推移してきたのでしょうか(同社は7月決算)。

既存店売上高は、今期12ヶ月全ての月が対前年同月比マイナス成長で着地しました。前期から19ヶ月連続のマイナス成長です。4-5月に客数が100%以上となりましたが、6-7月は再び100%を割れて失速してしまいました。

一方、全店売上高は5月までプラス成長が続きましたが、6月に初めてマイナス成長に転じた後、7月も続けてマイナス成長となりました。

過去1年の株価動向

最後に同社の株価動向を見ていきましょう。

同社の株価は、2017年12月の3,965円を天井に下落がスタートしました。本年3月11日に1,478円の安値を付け、その後反発し6月半ばからは2,000-2,200円付近での取引が継続しています。

今期は全ての月で既存店売上高が対前年同月比マイナス成長となってしまいました。また全店売上高も6月以降マイナス成長に転じています。

立て直しに注力してはいるものの、今のところ成果が出ていません。来期、どのタイミングで既存店売上高がプラス成長に転じるのかが注目されます。

鳥貴族の過去1年間の株価推移

参考資料:月次報告(2019年7月度)

LIMO編集部