貯蓄を維持し、増やしていく観点を考えると、やはり収入が多いことは大きなアドバンテージ。サラリーマンのうち、「年収1000万円」を実現している人は、どのような企業で働いているのでしょうか。「【最新版】年収別でみる給料が高い「上場企業」一覧」をもとに、平均年間給与が高い上位の企業をチェックしてみましょう。
◯ 2000万円以上……キーエンス
◯ 1600万円以上1700万円未満……TBSホールディングス、ヒューリック
◯ 1500万円以上1600万円未満……三菱商事
◯ 1400万円以上1500万円未満……野村ホールディングス、伊藤忠商事、三井物産、三菱ケミカルホールディングス、日本テレビホールディングス、朝日放送グループホールディングス
◯ 1300万円以上1400万円未満……住友商事、ファナック、東京海上ホールディングス、三井住友トラスト・ホールディングス、丸紅、テレビ朝日ホールディングス、スクウェア・エニックス・ホールディングス
◯ 1200万円以上1300万円未満……電通、三菱地所
他社との圧倒的な差をつけたのは、キーエンス。そのほか、マスコミや大手総合商社、不動産の平均年収も高い傾向にあるようです。
ただし、上記のような高収入の企業も、それぞれ残業時間や各種手当は異なります。狭き門をくぐり抜けてこれらの企業に入れたとしても、「労働量と収入のバランス」に不満を感じる可能性もゼロとは言えません。
加えて、成果主義で社内格差が大きい企業もあり、上記の平均値には役職手当などが大きく影響しているケースもあるため、「これらの企業に入社しさえすれば、確実に高収入を得られる」と捉えるのは早計ですが、就職や転職で高収入を目指したい方にとって、上記はその夢を叶えられる可能性が高い企業であることは間違いないでしょう。
「負債」を減らすことにも注力を
「すぐに高年収を目指すのはハードルが高いから、とりあえず貯蓄1000万円を目標にしよう」と思った人もいるかもしれません。その場合、節約や投資などの「貯蓄額を増やす方法」だけではなく、「負債の現状を見直すこと」にも目を向けてみましょう。
とくに若い世代は、奨学金の返済がかなり残っている、リボ払いの返済の目途が立たない…といったケースも珍しくありません。高い利子を払い続けている状態では、なかなか貯蓄のペースアップが難しくなりがちです。
借りているお金がある状況の人は「1円でも前倒しで返済する」、カード支払いに頼りがちな人は「リボ払いの利用をストップする」などの手段も視野に入れながら、計画的に貯蓄に取り組んでいくとよいでしょう。
まとめ
年収1000万円と貯蓄1000万円、あなたはどちらのほうが目指しやすいと感じましたか?
転職や貯蓄に関するハードルは、年代やそれまでのキャリア、スキルなどによっても異なりますが、1000万円を超える収入や貯金があれば、ある程度の気持ちの余裕や安心感を得られるはず。
日々の節約や転職活動など、できることから取り組んでみてはいかがでしょうか。
【参考】
「家計調査報告(貯蓄・負債編)-2018年(平成30年)平均結果-(二人以上の世帯)」総務省統計局
「平成29年分 民間給与実態統計調査」国税庁
【ご参考】貯蓄とは
総務省の「家計調査報告」[貯蓄・負債編]によると、貯蓄とは、ゆうちょ銀行、郵便貯金・簡易生命保険管理機構(旧郵政公社)、銀行及びその他の金融機関(普通銀行等)への預貯金、生命保険及び積立型損害保険の掛金(加入してからの掛金の払込総額)並びに株式、債券、投資信託、金銭信託などの有価証券(株式及び投資信託については調査時点の時価、債券及び貸付信託・金銭信託については額面)といった金融機関への貯蓄と、社内預金、勤め先の共済組合などの金融機関外への貯蓄の合計をいいます。
LIMO編集部