5月も下旬となり、日差しに初夏の気配が感じられる季節になりました。

老後の生活設計を考える上で、公的年金がどれくらい受け取れるのかは、多くの方にとって関心事でしょう。

年金の受給額は、現役時代の働き方や収入、加入期間などによって個人差が大きいのが実情です。

そのため、平均額だけを見ていても、ご自身の状況を正確に把握するのは難しいかもしれません。

この記事では、公的なデータを基に年金の受給額分布を詳しく見ていきます。

次回の年金支給日である6月15日に、1回の支給で「40万円(月額換算20万円)以上」を受け取る人がどのくらいの割合で存在するのか、具体的なデータと共に解説します。

1. 厚生年金+国民年金、1回の支給で「40万円(月額20万円)」以上を受け取る人の割合は?

厚生労働省年金局が公表している「令和6年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」によれば、厚生年金(基礎年金部分を含む)の平均受給月額は15万289円です。

しかし、この金額は男女で大きな差があり、受給額の分布にも違いが見られます。

1.1 【男女別】厚生年金の平均受給額にはどのくらいの差がある?

〈全体〉平均年金月額:15万289円

〈男性〉平均年金月額:16万9967円
〈女性〉平均年金月額:11万1413円
※国民年金の金額を含む

1.2 厚生年金の受給額分布:月20万円以上は全体の約2割

  • 10万円未満の割合:19.0%
  • 10万円以上の割合:81.0%
  • 15万円以上の割合:49.8%
  • 20万円以上の割合:18.8%
  • 30万円以上の割合:0.12%

受給額の分布を見ると、約半数の方が月額15万円以上を受け取っていますが、月額20万円を超えるのは全体の2割弱という状況です。

2カ月に一度の年金支給日に、1回の支給で「40万円(月額20万円)以上」を受け取る人の割合は、18.8%となります。

このような現状を考慮すると、老後の生活を年金だけに頼るのではなく、iDeCo(個人型確定拠出年金)などを活用した資産形成や、長く働き続けるためのキャリアプランニングといった、家計全体で備える視点が大切になります。