2. 取り崩しに耐えられるか。65歳以上・無職夫婦世帯における「平均貯蓄額」の現実
世帯主が65歳以上の無職世帯(二人以上の世帯)は、どの程度の貯蓄を保有しているのでしょうか。総務省統計局の「家計調査報告(貯蓄・負債編)-2025年(令和7年)平均結果の概要-(二人以上の世帯)」を基に、その実態を確認してみましょう。
2.1 世帯主が65歳以上の無職世帯の貯蓄種類別現在高の推移(二人以上の世帯)
最新データである2024年時点において、世帯主が65歳以上の無職世帯(二人以上世帯)が保有する貯蓄の平均額は、2494万円です。
なお、2019年以降の推移を見ると、この平均貯蓄額は増加傾向にあることがわかります。
- 2019年:2218万円
- 2020年:2292万円
- 2021年:2342万円
- 2022年:2359万円
- 2023年:2504万円
- 2024年:2560万円
- 2025年:2494万円
ここで言う「貯蓄」には、預貯金だけでなく生命保険や有価証券なども含まれています。参考として、貯蓄の内訳についても見ていきましょう。
《2025年》平均貯蓄額2494万円の具体的な内訳
- 通貨性預貯金:766万円(30.7%)
- 定期性預貯金:778万円(31.2%)
- 生命保険:426万円(17.1%)
- 有価証券:510万円(20.4%)
- 金融機関外:13万円(0.5%)
※通貨性預貯金:普通預金など、自由に入出金できる預貯金のことです。
※有価証券:株式、債券、投資信託などを含み、いずれも時価で評価されます。
※金融機関外:社内預金や勤め先の共済組合への預金など、金融機関以外での貯蓄を指します。
著者
ファイナンシャルアドバイザー。京都教育大学卒業後、SMBC日興証券株式会社に入社。個人・法人の資産運用コンサルティング業務に従事。「株式・投資信託・債券」などを中心とした資産運用や、保険商品を活用した相続対策など、お金に関するトータルサポートをおこなった。現在は金融IT企業で個人向け資産運用のコンサルティング業務を行う。一種外務員資格(証券外務員資格)、AFP(Affiliated Financial Planner)保有。また、専門家と実務家が発信する金融経済ニュースサイト「LIMO&ファイナンス」でも執筆を行う。(2026年7月11日更新)
監修者
マネー編集部貯蓄班は株式会社モニクルリサーチが運営する『くらしとお金の経済メディア ~LIMO(リーモ)~』において、大手証券会社やメガバンク等の金融機関にて勤務経験のある編集者が中心となり、金融庁や総務省など官公庁の公開情報等をもとにお金の課題に寄り添う専門チームです。
主なメンバーは野村證券株式会社出身の宮野茉莉子、SMBC日興証券株式会社出身の安達さやか、地方自治体職員出身の太田彩子、株式会社三菱UFJ銀行と三井住友信託銀行株式会社出身の和田直子、株式会社三菱UFJ銀行出身の中本智恵、日本生命保険相互会社出身の村岸理美など。
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CFP®、1級ファイナンシャル・プランニング技能士(FP1級)、2級ファイナンシャル・プランニング技能士(FP2級)、一種外務員資格(証券外務員一種)などの資格保有者も多数在籍。(最新更新日:2025年6月23日)