新緑が目にまぶしい季節となり、少しずつ梅雨の足音が聞こえてきました。雨の日が続くと、お庭がどこか寂しく感じられることもあるかもしれません。
このような時期にこそ、ガーデンスペースを明るく演出してくれるのが、初夏に咲く純白の花々です。
今回は、初夏から梅雨にかけて美しい花を楽しめる「アナベル」「ヤマボウシ」「クチナシ」の3種類をご紹介。
シンボルツリーとして人気のものや、香りを楽しめる花木など、それぞれ異なる魅力があります。季節感のある庭づくりの参考にしてみてください。
1. 初夏に咲く白い花が魅力の低木・高木3選
- アナベル:アジサイ科の落葉低木。大きな手毬状の白い花が印象的で、ドライフラワーとしても人気があります。
- ヤマボウシ:お庭のシンボルツリーとしても適した落葉高木。初夏の空に映える、星のような形をした白い花を上向きに咲かせます。
- クチナシ:甘い香りが特徴の常緑低木。雨に濡れると一層香りが際立つ、純白の花を初夏に楽しめます。
2. 梅雨ガーデンの主役候補!初夏に咲く白い花が美しい低木・高木
ここからは、梅雨の庭を美しく見せてくれる植物の中から、特に初夏に咲く白い花がきれいな花木を3つ、写真付きで詳しく見ていきましょう。
2.1 【アナベル】手毬のような大きな花が見事なアジサイの仲間
1/7
AngieC333/shutterstock.com
アジサイの仲間として知られるアナベルは、初夏から梅雨にかけて、緑がかった蕾から純白の大きなドーム状の花へと変化していく様子が楽しめます。
「新枝咲き」という性質を持ち、春に伸びた枝に花をつけるため、冬の間に根元近くまで深く剪定できます。このため、ガーデニング初心者でも樹形を整えやすいのが魅力です。
アナベルは日当たりの良い環境を好みます。日光を十分に浴びることで茎が丈夫に育ち、雨水を含んだ大きな花が垂れ下がるのを防ぎやすくなります。花は秋まで観賞でき、ドライフラワーとして飾るのも素敵です。
とはいえ、大きな花は雨を含むと重みで傾きがちです。必要であればリング状の支柱を使い、優しく支えてあげるとよいでしょう。
※参考価格:1500円〜3500円前後(5号ポット苗)
2.2 【ヤマボウシ】シンボルツリーにも人気!星形の清楚な花
ヤマボウシ2/7
AngieC333/shutterstock.com
ヤマボウシは、初夏になると星形のかわいらしい白い花(正確には苞)を咲かせる落葉高木です。その美しい樹形から、お庭のシンボルツリーとしても高い人気を誇ります。
日当たりと水はけのよい場所を好みますが、午後の強い西日は葉焼けや乾燥の原因になることがあるため、できれば避けられる場所が理想的です。
株元に他の植物を密集させて植えると、風通しが悪化し、病害虫が発生する原因となる場合があるので注意が必要です。
株同士の間隔をしっかり取り、適度に剪定して風通しを良くすることが元気に育てるコツです。秋には赤い実がなり、美しい紅葉も楽しむことができます。
※参考価格:3000円〜8000円前後(根巻き苗)
2.3 【クチナシ】雨上がりに甘く香る、純白の花と艶やかな葉
ヤマボウシ3/7
AngieC333/shutterstock.com
クチナシは、初夏に甘く芳醇な香りを漂わせる純白の花が魅力的な常緑低木です。
強い日差しと乾燥を嫌うため、落葉樹がつくる木漏れ日のような、風通しの良い「明るい半日陰」が育成に最適な環境といえます。
土は適度に湿り気のある酸性を好みます。植え付けの際に、無調整のピートモスなどを土に混ぜ込んで酸度を調整してあげると、生育がよくなります。
株元の乾燥対策として、バークチップなどでマルチングするのも効果的です。ただし、初夏から秋にかけてオオスカシバの幼虫が発生しやすいため、こまめにチェックして対策しましょう。
※参考価格:1000円〜2500円前後(5号ポット苗)
3. まとめ:白い花で梅雨の庭を爽やかに演出しよう
今回は、梅雨から初夏にかけてのお庭を、明るく爽やかな雰囲気にしてくれる白い花の咲く樹木を紹介しました。気になる植物は見つかったでしょうか。
曇り空が続く日でも、雨粒をまとった純白の花や、ふんわりと漂う甘い香りは、心を穏やかにし、庭へ出る喜びをもたらしてくれます。
今回ご紹介したアナベル、ヤマボウシ、クチナシは、それぞれ花姿や香り、樹形に個性があり、庭の主役としても活躍してくれます。
6月は植栽や庭づくりを見直すタイミングとしても人気の季節です。ぜひお気に入りの植物を取り入れて、梅雨のガーデニングを楽しんでみてください。
※この記事は再編集記事です。
参考資料
5. 【ガーデニング豆知識】日なた、日陰、半日陰、明るい日陰とは?
日なた・日陰・半日陰・明るい日陰の違い4/7
出所:LIMO編集部作成
さいごに「日なた、日陰、半日陰、明るい日陰の違い」も整理しておきましょう。
- 日なた:1日中よく日光が当たる場所。または、日陰になる時間が1日2~3時間程度。
- 半日陰:半日程度(1日3~6時間程度)日が当たる場所。または、日なたの木の下など、木漏れ日がさす場所。
- 明るい日陰:1日を通して直射日光はほとんど当たらないが、外壁や窓などの反射光で、ある程度の明るさがある場所。または、1日1~2時間程度日が当たる場所。
- 日陰:1日を通して日光がほとんど当たらない場所。
「日陰で育つ」と言われている植物の多くは「半日陰」や「明るい日陰」を好みます。完全な「日陰」で生育できる植物もありますが、そのような場所では花つきや葉色が悪くなりがちです。
可能であれば、少しでも明るい場所や、1日1~2時間でも日光が当たる場所を選んで植え付けると、育てやすくなりますよ。
6. こちらの「ガーデニング」記事もおすすめ!
6.1 庭に植えてはいけない!?生育旺盛&よく増える《多年草・低木》3選&広げずに楽しむ育て方
庭に植えてはいけない!?生育旺盛&よく増える《多年草・低木》3選&広げずに楽しむ育て方
ガーデニングを始めたら、元気によく育つ植物を選びたいものですが、中には「生育旺盛すぎて手に負えなくなる植物」もあります。
今回は庭植えに注意が必要な多年草・低木3選と、広がらないように上手に楽しむ育て方のコツを紹介します。
6.2 【虫がつきにくい庭木】1本で玄関先が一年中おしゃれに!ローメンテな《小さめ常緑低木》3選
【虫がつきにくい庭木】1本で玄関先が一年中おしゃれに!ローメンテな《小さめ常緑低木》3選
「玄関まわりを緑で彩りたいけれど、毎日のメンテナンスが大変そう…」とお悩みではありませんか?今回は、虫がつきにくくローメンテナンスで育つ「小さめの常緑低木」を3種類厳選してご紹介します。
半日陰でも育つタフな植物から、季節ごとの葉色の変化や実の収穫まで楽しめるものなど、狭いスペースでもおしゃれに決まる優秀な庭木ばかりです。
6.3 【日陰の玄関先に植える木】狭い場所OKの成長穏やかでローメンテな《常緑低木》6選!早見表も
【日陰の玄関先に植える木】狭い場所OKの成長穏やかでローメンテな《常緑低木》6選!早見表も
「日当たりが悪い玄関まわりは植物が育たない…」と諦めていませんか?今回は、日陰の玄関先でもみずみずしく育つ、おすすめの「常緑低木」を6種類ご紹介します。
省スペースでも映えるおしゃれな植物や、日陰のグランドカバーになるもの、甘い香りの花や可愛らしい実を楽しめるものまで幅広くピックアップしました。
LIMOガーデニング部