一定のペースで貯蓄をしていると、お金の計画が立てやすく、どんどん安心感を増やすことができます。とはいえ、収入や支出に波がある方にとっては、ちょっと難しいと感じるかもしれません。

ここでは、一般的な貯蓄額と今すぐできて効果的な貯蓄法をご紹介します。

みんなどれくらい貯めてるの?

金融広報中央委員会が公表している『家計の金融行動に関する世論調査[二人以上世帯調査](平成30年)』(2018年)によると、年間手取り収入のうち、貯蓄に回している平均割合は8%となっています。

年間手取り収入(臨時収入を含む)における貯蓄割合(金融資産保有世帯)―年代別平均―
平均・・・8%
20代・・・15%
30代・・・12%
40代・・・10%
50代・・・9%
60代・・・7%
70代以上・・・6%

60代以上となると年金暮らしとなり、そもそも収入が多くないので、生活に必要な費用を差し引くと6~7%の貯蓄割合ですが、40代以下になると10%を超える貯蓄割合となっています。

20代はお金の貯め時ともいえますから、もう少し多く貯蓄しても良いかもしれませんね。

次に、年収別に見てみるとどうでしょうか。

年間手取り収入(臨時収入を含む)における貯蓄割合(金融資産保有世帯)―年収別平均―
300万円未満・・・4%
300~500万円未満・・・7%
500~750万円未満・・・10%
750~1000万円未満・・・11%
1000~1200万円未満・・・14%
1200万円以上・・・18%

年収に比例して、貯蓄割合も増えています。
これを毎月の貯蓄額に換算するとどうなるでしょうか。

年間手取り収入(臨時収入含む)別、ひと月の平均貯蓄額
300万円未満・・・約1万円
400万円・・・約2万3000円
500万円・・・約4万1000円
600万円・・・約5万円
700万円・・・約5万8000円
800万円・・・約7万3000円
900万円・・・約8万2000円
1000万円・・・約11万6000円
1100万円・・・約12万8000円
1200万円・・・約18万円
1000万円以上になると、月10万円ほどの貯蓄をしている人が多いようです。しかし、年間手取り収入が1000万円を超える人はあまり多くないことから、毎月10万円以上貯蓄している人も決して多くはないといえるでしょう。

しかし、貯蓄にはコツがあります。以下にご紹介する効率的な貯蓄法を参考に、貯蓄率10%以上、毎月10万円の貯蓄をめざしてみてください。

月10万円以上貯蓄するためのコツ