離婚が頭に浮かんでも、すぐ結論を出すのは得策ではありません。気持ちを整理してよく考え抜く必要があります。まずは、今の気持ちに向き合い、これまでの経緯を思い起こしてみましょう。

• 離婚したいと感じた出来事
• パートナーへの正直な気持ち
• パートナーに感謝していること
• パートナーの許せない部分
• パートナーの好きな部分
• 離婚後の生活ビジョン

自分の素直な気持ちを見直した後で、「離婚する」「もう少し様子をみる」という選択肢と向き合ってみます。

対策法:判断に迷う場合の基準

今後のことを判断するのは難しいものです。そこで、「進めても良い離婚」とそうではないケースについて基準を参考にしてみてください。

■「進めても良い離婚」の例
• 相手の借金問題で生活が追い詰められている
• DVを受けている
• 相手の不貞行為により、結婚生活に支障が出ている

このようなケースは、離婚を進めていった方が、現状より生活や身体・精神状態が良くなる可能性が高いと考えられます。

■「現状維持」の例
• 離婚後の生活に不安がある
• 離婚後に後悔する気がする
• 「ただ嫌いだから」といった感情だけで離婚を考えている

このような状況で離婚に至ると、あとになって後悔することもあります。一時的な感情だけで判断せず、確信をもってから実行に移りましょう。

お互いに心地良く感じられる生活を心がける

いつも仲の良い夫婦には、「パートナーをうまくサポートしている」という共通点がみられます。妻が家事や育児に疲れ切っているとき、「俺の夕飯は?」「しっかりしろよ」という言葉よりも、「なにか手伝おうか?」「俺がする」と行動に移す方が、目の前の課題を解決しやすくなります。

また、妻は夫への不満だけを伝えるのではなく、「〇〇してくれて嬉しかった」など、具体的に感謝することも時には必要でしょう。

対策法:一番の原因「家事」対策

夫婦喧嘩のトップ原因でもある「家事」。不満や負担感についての対策をとってみましょう。家事は「リスト化」しておくと便利です。お互いに言葉で説明するよりも無難ですし、リスト化することで妻も作業しやすくなるからです。

まずは主な家事を書き出して、項目ごとに作業内容を書き足していきます。例えば「ゴミ出し」の場合、「ごみの分別」「ゴミ出し(曜日・時間帯)」「新しいゴミ袋をセットする」などの項目を追加します。さらに「ゴミの分別方法は市区町村のリストを参照」など、情報源も記入しておくとトラブルも少なくなります。

手伝ってもらえた時は、ほんの1つであっても感謝の言葉を添えましょう。

さいごに

どんな人間関係でも、伝え方ひとつで相手の受け止め方は大きく変わります。無意識のうちに話し方にトゲが出ていないか振り返ってみましょう。

また、離婚が頭に浮かんだら、「自分の気持ち」や「今後のこと」を分析することが大切です。即断せず、両親や友人など、信用できる人に相談してみることも検討してみましょう。

【参考】
※1 「平成29年度 婚姻関係事件数 申立ての動機別申立人別  全家庭裁判所」司法統計
※2 「人口動態調査 同居をやめたときの年齢別にみた年次別離婚件数・離婚率(人口千対)-夫・妻-(2017年)」厚生労働省
「夫婦げんかに関するアンケート調査」ゲンナイ製薬調べ

LIMO編集部