朝の慌ただしい時間、手軽に食べられて美味しい「パン」は、私たちの食卓に欠かせない存在ですよね。

こんがり焼けたトーストから漂うバターの香ばしい匂いに、一日の活力を満たす方も多いのではないでしょうか。

スーパーでお得な食パンをまとめ買いしたり、休日の朝に少しこだわったお気に入りのベーカリーへ足を運んだり。

日々の生活に溶け込んでいるパンですが、実は住んでいる地域によって、その支出額には驚くほど大きな差があるのをご存知ですか?

今回は、日本全国で最もパンにお金を使っている都市にスポットを当ててご紹介します。

1. 日本一「パン」にお金を使っているのはどこ? 家計調査ランキングTOP3

それでは早速、毎日のように食卓にのぼるパンに対して、どの都市の皆さんが一番お金をかけているのかを見ていきましょう。

今回ご紹介するデータは、総務省の「家計調査」に基づく、二人以上の世帯における1年間の支出額(年間支出額)です。

気になる全国トップ3は、以下のようになりました。

  • 第1位:神戸市(4万1967円)
  • 第2位:堺市(3万9416円)
  • 第3位:京都市(3万9347円)

堂々の第1位に輝いたのは兵庫県神戸市で、年間の支出額は4万1967円でした。

この金額を1ヶ月あたりに換算してみると、約3,500円になります。

皆さんのご家庭での1ヶ月のパン代と比べてみて、いかがでしょうか。

「意外と多い!」と感じた方もいれば、「うちもそれくらい買っているかも」と共感された方もいらっしゃるかもしれませんね。

2. なぜ上位に?「パン」の消費を押し上げる意外な地域性

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<u><a href="https://www.stat.go.jp/data/kakei/5.html" target="_blank">総務省「家計調査(二人以上の世帯) 品目別都道府県庁所在市及び政令指定都市(※)ランキング (2023年(令和5年)~2025年(令和7年)平均)」</a></u>を元にLIMO編集部が作成

dodotone/shutterstock.com

さて、このランキングで注目すべきは、トップ3をすべて関西圏の都市が独占しているという点です。

なぜ、関西圏でこれほどまでにパンが消費されているのでしょうか。

特に1位の神戸市は、明治時代から続く外国人居留地の歴史があり、古くから独自の洋食・パン文化が市民の生活に深く根付いています。

街を歩けば、長く愛される老舗からおしゃれな新作パンが並ぶお店まで、魅力的なベーカリーが数多く点在しています。

また、現代ならではのライフスタイルの変化も要因の一つと考えられます。

共働き世帯が増加する中、準備や洗い物の手間が少なく、サッと食べられるパンは、忙しい朝の強い味方です。

神戸に根付く「文化としてのパン」への愛着と、日々の忙しさを支える「実用的な手軽さ」が見事にマッチしていることが、このダントツの消費額を支えていると言えそうです。

2.1 著者からの一言コメント

私も神戸にはよく遊びに行きますが、確かにおいしそうなパン屋さんをよく見かけます。お気に入りも何軒かあるので、神戸に行くたび、買って帰りますね。
小野温子

3. パン消費トップの兵庫県、気になる「観光消費額」の実態は

兵庫県の2023年度の観光消費額は1兆5677億円3/3

<strong>兵庫県の2023年度の観光消費額は1兆5677億円</strong>

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パンの消費が盛んなこの地域は、観光業においてどれほどの規模をもっているのでしょうか。

ここでは兵庫県の観光消費額についてご紹介します。

観光消費額とは、旅行者が旅行先で使うお金の合計のことです。宿泊費、飲食費、交通費、お土産代、娯楽費などが含まれ、その地域の経済効果を示す重要な指標となります。

兵庫県の公式サイトに掲載されている「令和5年 兵庫県観光客動態調査報告書」によると、2023年度の兵庫県の観光消費額は、対前年比137.2%の「1兆5677億円」という結果でした。

住民によるパンへの旺盛な消費と、多額の観光消費額。

この2つのデータからは、兵庫県が持つ「人を惹きつけ、消費を生み出す力」の強さが伺えます。

身近な家計のデータから地域のポテンシャルを読み解いてみると、普段のニュースとはまた違った日本経済の面白さが見えてきます。

物価高など家計を取り巻く環境は厳しいですが、各地域の魅力的な消費文化はこれからも活気をもたらしてくれそうです。

参考資料

小野 温子