シリーズでお伝えしている「注目小売店月次実績」。今回は牛丼チェーン店「すき家」他を運営するゼンショーHD(7550)の、2019年7月の月次動向及び過去実績、また過去1年の株価動向について振り返ってみましょう。

直近の月次実績

2019年8月1日に更新された、すき家の2019年7月既存店売上高(速報値)は、対前年同月比98.4%でマイナス成長となりました。内訳は客数が98.4%、客単価が100.0%。客単価が横ばいの中で客数が減少した結果、マイナス成長となりました。

また全店売上高も98.4%となり、既存店同様マイナス成長に転じました。

今期の既存店売上高の振り返り

では、同社のここまでの既存店売上高はどう推移してきたのでしょうか(同社は3月決算)。

既存店売上高は、前期(2019年3月期)は5月以外の全ての月で対前年同月比プラス成長。これまでプラス成長が続きましたが、成長記録は13ヶ月でストップしました。

また全店売上高も、13ヶ月連続のプラス成長でストップしています。

過去1年の株価動向

最後に同社の株価動向を見ていきましょう。

同社株価は、昨年12月7日に2,934円の天井を付けた後に下落を開始しています。下落が続く中で、6月24日の2,095円を底値に一旦反発。2,300円付近での取引が7月以降継続しています。

対前年同月比での成長記録は、既存店及び全店ともに13ヶ月でストップしました。7月は両者ともマイナス成長となりましたが、これが今後も続くのか、それとも一時的なものなのかが注目されます。

ゼンショーホールディングスの過去1年間の株価推移

参考資料:すき家 月次売上推移 (2020年3月期)

LIMO編集部