「三菱自動車の年収は実際どれくらいなのか」「事業構造改革が進むなかで、従業員の給与水準はどう変化しているのか」と気になっていませんか?
最新の有価証券報告書によれば、提出会社単体の平均年間給与は789万5000円。前事業年度比では3.0%減少しました。
また、2026年3月期の連結売上高は2兆8965億円と過去最高を更新した一方、米国関税の影響などにより当期純利益は大きく減少しています。
本記事では、2026年3月期の有価証券報告書をもとに、平均年齢・平均勤続年数・従業員数の実態や、過去5年間の業績推移を、公式データにもとづいて詳しく解説します。
就職・転職活動で同社を検討している方はもちろん、同社の株式に投資している方にとっても、有用な判断材料となるはずです。
- 平均年間給与789万5000円、前年から3.0%減:三菱自動車工業(提出会社単体)の2026年3月期の平均年間給与は789万5000円。平均年齢42.4歳、平均勤続年数16.0年で、前事業年度比では3.0%の減少となった。
- 従業員数は単体1万3498名、連結2万7695名:提出会社単体の従業員数は1万3498名(事務技術系9656名、技能系3842名)。連結では自動車事業2万7483名、金融事業212名の合計2万7695名となっている。
- 売上高は過去最高も当期純利益は5期で最低水準:2026年3月期の連結売上高は2兆8965億円と過去最高を更新した一方、米国関税の影響や世界販売台数の減少により、親会社株主に帰属する当期純利益は100億円と、過去5年間で最も低い水準となった。
1. 三菱自動車の平均年間給与はいくらか
三菱自動車工業株式会社が2026年6月16日に提出した有価証券報告書(事業年度:2025年4月1日~2026年3月31日)によると、提出会社(単体)の平均年間給与は789万5000円でした。
前事業年度比では3.0%減少しました。
また、同時点における従業員の平均年齢は42.4歳、平均勤続年数は16.0年でした。
2. 三菱自動車の従業員数は何人か
有価証券報告書によると、提出会社(単体)の従業員数は、2026年3月31日時点で1万3498名でした(このほか、臨時従業員の平均人員が3865名)。
内訳は、事務技術系が9656名、技能系が3842名となっています。
また、連結の従業員数は2万7695名(臨時従業員の平均人員は7848名)。セグメントごとの内訳は以下の通りです。
- 自動車事業:2万7483名
- 金融事業:212名
3. 過去5年間の業績推移
三菱自動車(連結)の業績推移についても見ておきましょう。
売上高は、2021年度の2兆389億円を底に増加を続け、2023年度には2兆7896億円まで拡大しました。2024年度は2兆7882億円とわずかに減少したものの、2025年度には2兆8965億円と過去最高を更新しています。
経常利益は、2023年度の2090億円をピークに、2024年度は986億円、2025年度は789億円と2期連続で減少しています。
親会社株主に帰属する当期純利益は、2022年度の1687億円をピークに、2023年度は1547億円、2024年度は410億円、2025年度は100億円と減少が続き、過去5年間で最も低い水準となりました。
有価証券報告書によれば、2025年度は米国関税の影響や中国メーカーの輸出拡大、各国での環境規制の変更等の影響を受け、世界販売台数は前年度比5%減の79万7000台となったことが、利益減少の要因として挙げられています。
4. まとめにかえて
年収や給与といった金銭面での条件は、仕事を選ぶうえで誰もが気になる要素ではないでしょうか。
有価証券報告書に記載された平均年間給与や従業員数は、企業の実態を知るための客観的な手がかりとなります。
ただし、平均値はあくまで全社員の平均であり、年齢構成や職種、役職によって個人差が大きい点には留意が必要です。
また、業績が変動する局面では給与水準も影響を受けることがあるため、単年の数字だけでなく複数年の推移もあわせて確認することをおすすめします。
4.1 【注意点】有価証券報告書における年間平均給与及び従業員数について
平均年間給与(税込)は、賞与及び基準外賃金を含みます。また、従業員数は就業人員を表示しています。
4.2 【ご参考】有価証券報告書とは
日本取引所グループによれば、金融商品取引法に基づく法定開示として、財務内容や事業・営業の概要を記した有価証券報告書を各地財務局に提出することが上場企業に義務付けられており、その内容は金融庁のEDINETで誰でも閲覧できるとされています。
5. 本記事の監修を終えて:新NISAで資産運用を行う元FP会社職員の監修者コメント
有価証券報告書に記載された平均年間給与や従業員数のようなデータは、就職・転職活動において将来の収入の見通しを踏まえてキャリアプランを立てるうえで、役立つ手がかりになります。三菱自動車の場合、平均年間給与は前事業年度比で3.0%減少していますが、単年の数字だけでなく複数年の推移や業界全体の動向もあわせて確認することをおすすめします。
投資家目線で見ると、三菱自動車は2026年3月期の連結売上高こそ2兆8965億円と過去最高を更新したものの、米国関税の影響や世界的な販売台数の減少により、親会社株主に帰属する当期純利益は100億円と過去5年間で最も低い水準にとどまりました。今後、収益構造の改善や新型車の投入がどのように業績回復へつながっていくか、注目していきたいところです。
新NISAなどを活用して同社の株式に長期で投資する場合も、従業員への処遇や業績の推移がどのように連動しているかを確認しておくと、企業の持続的な成長力を見極める一助になるはずです。
参考資料
マネー編集部年収班
