1. 日経平均は半導体関連株中心に売られる

2026年5月15日の東京株式市場で、日経平均株価の終値は前日比1244円76銭安の6万1409円29銭でした。続落です。下げ幅は一時1700円を超えました。5月1日以来、2週間ぶりの安値圏となっています。日経平均は足元で急伸し13日には最高値を更新していました。このため、利益確定売りが出やすい局面でした。

相場をけん引していたAIや半導体関連銘柄を中心に売りが広がりました。14日には電線大手のフジクラが営業時間中に2027年3月期(今期)において最終減益見通しであることを発表したことから同日ストップ安まで売られ、15日もさらに下落しました。アドバンテスト、ディスコ、SCREENホールディングス、キオクシアホールディングスも売られました。ただし、キオクシアは15日の引け後に、2026年4~6月期の連結純利益(国際会計基準)が前年同期の48倍の8690億円になる見通しだと発表しています。同社の好決算を背景に、週初から関連銘柄が買われる展開になることも予想されます。

今週、日経平均はどのような動きになるでしょうか。15日の米株式市場でダウ工業株30種平均は反落し、終値は前日比537ドル29セント安の4万9526ドル17セントでした。同日に米長期金利の指標となる10年債の利回りが一時4.60%と、約1年ぶりの高水準を付けたことが嫌気されました。インフレへの警戒感も高まっています。米国とイランの交渉は停滞しており、ホルムズ海峡の事実上の閉鎖に伴う原油価格の高止まりも予想されています。国内でも長期金利が上昇する局面にあることから注意が必要です。

国内では大手企業の決算発表がおおむね一巡しました。好決算銘柄を中心に物色したいところですが、イラン情勢など地政学リスクの先行き不透明感があり積極的に買いに回りづらいところです。日本企業のサプライチェーンにも影響が出ています。フジクラの減益見通しも、光ケーブルの急速な増産により、水素など一部の原材料調達が追いつかなくなることが大きな要因とされています。今週20日には米半導体大手エヌビディアの決算が発表されます。内容次第で相場が大きく動くことが予想されます。

20日に発表される米半導体大手エヌビディアの決算の内容次第では相場が大きく動くことが予想されます。1/2

日経平均株価

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2. 日経平均は6万円台の値固めに期待

日経平均の値動きをテクニカル面から振り返ってみましょう。2月26日には一時5万9332円と、6万円をうかがう位置まで上昇しました。ただし、その後は軟調な動きとなり、3月31日には一時5万558円と5万円割れ直前まで下げていました。しかし、その後は大きく上昇し4月27日には初めて終値ベースで6万円台を突破。5月14日にはさらに大きく上昇し、最高値を更新しました。

先週後半には大きく下げましたがそれでも心理的節目となる6万円、直近の押し安値である5万9000円あたりまで下げることなく止まっています。ここから反発すれば、6万円台の根固めが確認できます。ただ、短期的には相場の過熱感も強まっています。若干の調整が入る可能性もありますが25日移動平均線のある6万円付近までは押し目買いの好機と考えていいでしょう。

若干の調整が入る可能性もありますが25日移動平均線のある6万円付近までは押し目買いの好機と考えていいでしょう。2/2

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参考資料

下原 一晃