2. 今後の運用期待値は?
次に、実際にシミュレーションを行う前に、今後30年間の平均利回りを考えていきます。
2.1 直近の実績と今後の考え方
オルカンやS&P500に連動する投資信託は、ここ5年程度は経済成長と急激な円安の恩恵を受け、年利回りで20%以上という驚異的な実績を記録しています。
もし仮に、100万円の運用をして、年利回り20%という利回りが継続した場合、30年後には複利の力が働き、資産額は2億円を大きく超える額に達することになります。
しかし、長期的な投資を検討する上で、現在の成長率が継続すると考えるのはあまり現実的ではありません。歴史的な大暴落や景気後退の波が一定周期でやってくることを考慮した場合、30年間平均して20%超えという水準になることは考えにくいからです。直近の好成績は、あくまで「短期的で突発的な急成長」として捉えた方が、期待を持ちすぎずに投資を行うことができます。
2.2 本記事における想定利回り
オルカンとS&P500の値動きの根拠となるのは、それぞれ「MSCIオール・カントリー・ワールド・インデックス」と「S&P500」という2つのインデックスです。これら2つの過去の長期的な推移から考えると、シミュレーションでは、好調に推移したとしても年利8%〜10%程度で考えるのが現実的と言えます。
そこで今回は、安定的に成長した場合の数値として、今後30年間の平均利回りをオルカンで「8%」、S&P500で「9%」と想定して、30年間の運用推移をシミュレーションしていきます。