4. まとめにかえて

賢い家計管理で、75歳からの医療費負担を乗りこなす今回は、後期高齢者医療制度における「2割負担」の本格化に加え、2026年8月に実施される高額療養費制度の見直しについて解説しました。

窓口での負担割合が上がり、さらに高額療養費制度の月ごとの上限額も見直されるという現実に、不安を感じる方も多いかもしれません。しかし、今回の改正は短期の通院には応分の負担を求めつつ、新たに導入される「年間上限」によって、長期療養が必要になった際の家計破綻を防ぐという、より安定したセーフティネットへの再編でもあります。

まずはご自身の後期高齢者医療被保険者証で負担割合を正しく把握し、新設される高額療養費の「年単位の上限額」を知っておくことが、何よりの安心材料になります。2026年6月の年金増額改定なども視野に入れながら、医療費を含めた家計全体のバランスを冷静に見直してみてはいかがでしょうか。

参考資料

苛原 寛