1. 日経平均は終値ベースで一気に6万3000円台へ
2026年5月8日の東京株式市場で、日経平均株価の終値は前日比120円19銭安の6万2713円65銭でした。3営業日ぶりの反落ですが、前日7日には3320円あまり上昇しており、利益確定の売りが出やすい局面でした。
7日の日経平均の終値は6万2833円で、4月27日の最高値(6万537円)を大きく更新しました。中でも市場をけん引したのが人工知能(AI)・半導体関連です。ソフトバンクグループ(SBG)は制限値幅の上限(ストップ高水準)まで上昇し、キオクシアホールディングスはストップ高水準のまま値が付かず同水準で比例配分されました。イビデンなども買われました。
今週、日経平均はどのような動きになるでしょうか。8日の米株式市場でダウ工業株30種の終値は前日比12ドル19セント高の4万9609ドル16セントでした。同日発表された4月の米雇用統計では、非農業部門の雇用者数が前月比11万5000人増と、市場予想(5万5000人増)を上回ったことから、投資家の間に米労働市場は底堅いという見方が広がり、買いにつながりました。ハイテク株比率が高いナスダック総合株価指数も反発し、終値は前日比440.880ポイント高の2万6247.076(速報値)と、6日以来の最高値を更新し、初めて2万6000台に乗せました。S&P500種株価指数も反発し、2日ぶりに最高値を更新しています。日本株も週初から上値を狙う展開になりそうです。7日に付けた最高値の更新も期待されます。
ただし、中東情勢は依然として不透明感があります。イラン国営通信(IRNA)は10日、イランが戦闘終結に向けた米国からの提案に対する回答を仲介国パキスタンに送ったと報じましたが、トランプ米大統領は同日、回答を読んだとしたうえで「全く受け入れられない」とSNSで批判しています。市場が様子見傾向になることもあり得ます。
今週は主要企業の3月期決算が相次いで発表されます。11日にはイビデンが決算を発表します。注目されるのが15日のキオクシアホールディングスの決算発表です。AI向けのデータセンターの投資が国内外で活発化する中、同社が手掛ける長期記憶に使うNAND型フラッシュメモリーの需要が高まっています。売上高、利益ともに過去の実績を大きく更新すると見込まれています。
