3. イオン(8267)好決算でも「株価が下がる」のはなぜ?

続いてイオン(8267)の業績と株価をみていきましょう。

3.1 最高業績でも株価は下落傾向→都市型の小型業態で競争激化の懸念

冒頭の通り、イオンは好調です。2026年2月期は売上高にあたる営業収益が5期連続で最高となり、本業のもうけを示す営業利益は過去最高を更新しました。2027年2月期も増収増益を見込んでいます。

イオンの業績(2017年2月期~2027年2月期)5/5

イオンの業績(2017年2月期~2027年2月期)

出所:各種資料をもとに著者作成

しかしながら、イオンは株価が下落しています。イオンは都市型の小型店舗「まいばすけっと」が伸長していますが、同業態はディスカウントストアやスーパーマーケットなどの参入が相次いでおり、成長の鈍化が懸念されやすい状況です。

3.2 小売株は全体的に軟調→インフレによる利益圧迫がリスク

また、株価の下落はイオンに限りません。「ユニクロ」のファーストリテイリングなど好調な一部を除き、小売株は全体的に軟調です。

小売は競合が多く、簡単には値上げができません。足元で進むインフレは減益を連想させやすく、株価の下落につながっている可能性があります。イオンは利益を伸ばしていますが、投資家の懸念を払しょくするには至っていないのかもしれません。

数ある金融商品の中でも、株式は値上がり益を狙える分、価格変動のリスクも高めです。どの程度の損失まで許容できるか整理し、投資は慎重に判断するようにしましょう。

免責事項

  • 投資判断は、最新の決算資料や市場動向をご確認のうえ、ご自身の責任で行ってください。
  • 本記事は情報提供を目的としたものであり、特定の株式の売買を推奨するものではありません。
  • 株主優待の内容や条件は変更される場合があります。詳細は必ず公式サイトでご確認ください。

参考資料

若山 卓也