4. 非課税世帯は「全員現金給付」になるの?

所得税の納付額が「ゼロ」のケースでは、差し引ける税額が存在しないため控除は適用されず、仮定した控除額10万円がそのまま現金として支給される仕組みであると前章で示しました。

こうした内容から、「非課税世帯であれば誰でも現金を受け取れるのではないか」と考える人もいるかもしれません。

しかし結論として、給付付き税額控除は従来の一律給付とは性質が異なります。

この制度はあくまで税額控除を基本とし、不足分を給付で補うものであるため、世帯全員に同じ金額が配られるものではありません。

また、給付付き税額控除は個人の所得や納税状況をもとに算定される仕組みであるため、同じ世帯内であっても受け取れる金額や支援の有無が異なる場合があります。

そのため、非課税世帯であっても、これまでのように一律で現金が支給されるとは限らず、支援の方法や対象には違いが生じる可能性があります。

給付付き税額控除は、「非課税世帯=全員給付」といった単純な仕組みではない点に注意が必要です。