3. 厚生年金「月約24万円」受け取れるのはどんな人?
前述の2026年度の厚生年金の金額「23万7279円」は、夫婦2人分の国民年金(基礎年金)を含めた標準的な金額です。月約24万円の年金を受け取れるのは、どのような人なのでしょうか。
月約24万円という金額は、会社員の夫と専業主婦の妻という標準的な夫婦世帯をモデルにした年金額(夫婦2人分)です。厚生年金は、国民年金のように納めた保険料で金額が決まるわけではありません。厚生年金保険への加入期間や現役時代の給与・賞与の金額が受給額の根拠になるのです。
厚生労働省では、年金改定の際に厚生年金のモデル世帯として、夫が平均的な収入で40年間会社員として就業し、妻が専業主婦であった場合の年金受給額を公表しています。
男性の平均的な収入(平均標準報酬(賞与含む月額換算)45.5 万円)で40年間就業した場合に受け取り始める年金(老齢厚生年金と2人分の老齢基礎年金(満額))の給付水準です。
出所:厚生労働省「令和8年度の年金額改定についてお知らせします」より引用
今回の23万7279円という金額は、このモデル世帯にならい、男性の平均標準報酬(賞与を含む月額換算)45万5000円で40年間就業した場合に受け取り始める「老齢厚生年金」と、夫婦2人分の「老齢基礎年金(満額)」を合計した給付水準をもとにしたものです。
参考までに、厚生年金の平均年金月額を見てみましょう。
- 〈全体〉平均年金月額:15万289円
- 〈男性〉平均年金月額:16万9967円
- 〈女性〉平均年金月額:11万1413円
※国民年金の金額を含む
月約24万円のうち、約7万円(満額受給した場合)は配偶者の老齢基礎年金であることを考慮すると、夫自身が受け取る分の年金は約17万円となります。
男性の平均年金月額が約17万円(16万9967円)ですから、標準金額を受け取るには、男性の平均程度の収入と加入期間が必要になるといえます。
次章では、年金受給額の確かめ方を解説します。
