3. 年金積立金を運用する「GPIF」とは?293兆円を動かす投資戦略
少子高齢化の進行により、年金制度の将来を不安視する声も聞かれますが、制度を支える重要な存在があります。
それが、私たちの年金積立金を管理・運用している公的機関「GPIF(年金積立金管理運用独立行政法人)」です。
GPIFは、将来の年金支給に充てる財源を確保するため、預かった積立金を市場で運用しています。
その基本的な投資戦略は、伝統的な分散投資であり、「国内債券」「国内株式」「外国債券」「外国株式」の4つの資産へ25%ずつ均等に配分する「基本ポートフォリオ」を採用しています。
3.1 2025年度の運用実績、利益は40兆円を超える
GPIF(年金積立金管理運用独立行政法人)の「2025年度第3四半期運用状況(速報)」によると、2025年度の運用は非常に好調に推移しています。
特に、10月から12月までの第3四半期においては、株価の上昇と円安が追い風となり、わずか3カ月で約16兆円もの収益を上げています。
- 2025年度累計(4〜12月):収益率 約16.25%/収益額 約40兆8000億円
- 運用資産総額:293兆4276億円(2025年12月末時点)
また、運用を開始した2001年度からの累積収益額は196兆3721億円にのぼり、年金制度の安定性を確保するという目標を大幅に超える成果を上げています。


