5. グローバル企業が抱えるリスクと今後の展望

海外、特に特定の地域への依存度が高まることは、企業にとって大きな成長の源泉となる一方で、新たなリスクも生み出します。

インタビュワーから「地政学的なリスクや政治情勢が業績に響くのではないか」という懸念が示されると、泉田氏もそれに同意しつつ、グローバル企業としての宿命と対策について語りました。

「それはもうグローバル企業になったら避けて通れない。なのでやることは、やっぱり国や地域の分散っていうのが必要なので。(中略)ヨーロッパ、北米とかでしっかりブランディングしてお店出せるのかっていうのも、多分この会社がすごく関心のあるポイントかなと思う」

中国やアジア市場での成功を確固たるものにしながらも、今後は欧米市場などでもMUJIブランドを定着させ、収益の柱を複数持つことが、長期的な企業価値の向上には不可欠だという指摘です。

最後に泉田氏は、良品計画という企業のビジネスモデルを踏まえ、株式市場(投資家)が同社に何を期待しているのかを総括しました。

「しっかり無印良品の店舗を展開できる国や地域を探して、その各国で店舗数を増やすってことを株主が期待しているので、あんまり配当とかを期待するような銘柄ではないかなと思います」

良品計画は、高い利益率を叩き出せる海外事業という「強力な武器」を持っています。投資家が求めているのは、手元の現金を配当として還元することよりも、その資金を新たな海外店舗の出店に投資し、さらなる利益成長を実現することなのです。

私たちが身近に感じている「カレーのおいしい無印良品」は、今や世界を舞台に高収益を稼ぎ出す、日本を代表するグローバル成長企業へと力強く変貌を遂げています。

6. イズミダイズムとは

イズミダイズムは、元機関投資家である泉田良輔の個人YouTubeチャンネルです。プロの視点で金融や経済に関する様々なニュースの解説や、資産形成に役立つトピックをお届けします。

新NISAの開始やインフレを背景に、個人の資産運用への関心が高まる中、機関投資家と個人投資家の「視点の違い」や、経済ニュースの裏側にある「構造」をロジカルに解説します。

教科書的な知識だけでなく、プロの実体験に基づいた分析を通じて、ビジネスパーソンや個人投資家に役立てていただけるコンテンツをお届けしています。

元機関投資家 泉田良輔のシテンで語る金融と経済の今4/4

出所:Youtubeチャンネル「イズミダイズム」

参考資料