3. なぜ「中国・アジア市場」が重要なのか?

良品計画の海外事業において、圧倒的な存在感を放っているのが「東アジア事業」、とりわけ中国大陸を中心とした市場です。

泉田氏は「一番大事なのはこの東アジア地域。簡単に言うと中国ですね」「そこがやっぱり大きいので、そこがどうかっていうのがこの会社を見る時にはすごく大事になってきます」と、海外売上の中核を担うのが中国市場であると指摘しています。

なぜ日本の小売企業にとって、中国をはじめとするアジア市場がこれほどまでに重要なのでしょうか。

まず最大の理由は、圧倒的な「人口の多さ」と、経済成長に伴う「可処分所得(自由に使えるお金)の大きさ」です。購買力を持った消費者が多数存在する市場は、小売業にとって最大の魅力です。

さらに、外交面でのニュースが報じられることはあっても、消費者のレベルでは「日本のブランドが好き」という層が厚く、MUJIのシンプルなデザインや品質の高さがしっかりと受け入れられている土壌があります。

また、泉田氏は「地理的な強み」という事業運営上のメリットも指摘します。

アパレル製品などの多くはアジア地域で生産されています。生産地と消費地が近いことは、物流コストの削減やサプライチェーン(供給網)の効率化に直結します。

良品計画は、アジアに生産拠点を持ちながら、同時にそこを巨大な消費市場としても活用できるという、地の利を最大限に生かしたビジネスモデルを構築しているのです。

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