2026年を迎えた日本では、高齢化がこれまでにない速度で進行しています。
平均寿命は延び続けている一方で、健康寿命とのギャップや物価上昇が、シニア世帯の家計に重くのしかかっています。
J-FLECの2025年調査では、60歳代の単身世帯のうち半数を超える人が「年金だけでは日常生活費程度もまかなうのが難しい」と回答しました。
背景にあるのは、止まらない物価高への不安だけではありません。70歳代以降に増えやすい医療費や介護費といった、将来の見通しを立てにくい支出への懸念も大きくなっています。
長期化する老後を、夫婦二人の年金収入だけで支え続けられるかどうかは、それまでにどれだけ資産を準備できているかが重要な分岐点になります。
本記事では、70歳代・二人以上世帯の貯蓄状況を整理しながら、現在のシニア世代が抱える家計の実態を読み解いていきます。物価上昇が続くなか、これからの暮らしに必要な備えについて、あらためて考えてみましょう。
