4. 【70歳代】老後の生活費はどのくらいかかるのか?

70歳代の平均的な暮らしを考えるうえでは、総務省統計局「家計調査報告(家計収支編)2024年(令和6年)平均結果の概要」に掲載されている、65歳以上世帯のデータが参考になります。

なかでも、「65歳以上の夫婦のみ・無職世帯」の家計収支は、70歳代夫婦の生活実態に近いモデルケースとして見ることができます。

「65歳以上の夫婦のみの無職世帯」ひと月の家計収支は?5/6

「65歳以上の夫婦のみの無職世帯」ひと月の家計収支は?

出所:総務省統計局「家計調査報告(家計収支編)2025年(令和7年)平均結果の概要」

ひと月の収入・支出を比較してみましょう。

  • 実収入:25万4395円
  • 生活費(消費支出):26万3979円
  • 税金や社会保険料など(非消費支出):3万2850円

このモデル世帯では、毎月の実収入25万4395円に対し、支出合計(消費支出+非消費支出)は29万6829円となっており、月あたり4万2434円の赤字が発生しています。不足分については、貯蓄を取り崩して補っている状況です。

もちろん、これは平均的な一例に過ぎません。しかし、物価上昇が続く現在の環境では、支出を大きく抑えることは簡単ではありません。

そのため、70歳代の夫婦世帯では、年金収入だけで生活費をまかないきれず、貯蓄を取り崩しながら暮らしているケースが少なくないと考えられます。