3. 本格導入までの「2年間」はどうする?先行策としての「食料品消費税0%」
2026年4月27日に開催された予算委員会で、高市総理は「食料品の消費税率0%」に関して、以下のような非常に重要な方針を明らかにしました。
- 2年間の時限措置:給付付き税額控除を本格的に稼働させるには、システムの改修などに準備期間を要します。その間の「つなぎ」として、食料品の消費税ゼロを先行して実施します。
- 実務者会議での検討:早期の実現を目指し、「社会保障国民会議」において事業者へのヒアリングを急いでいます。現場の混乱を最小限に食い止めるための枠組みを構築中です。
【今後のロードマップ(見込み)】
- 2026年 夏:社会保障国民会議による中間報告と閣議決定
- 2026年 秋:臨時国会へ関連法案の提出
- 2027年 初頭:「食料品消費税0%」の先行実施(2年間限定)
- 準備完了後:「給付付き税額控除」への本格的な移行
長期化する物価高騰に対応するため、まずは「食料品消費税ゼロ」によって家計の負担を直接的に軽減し、その期間中にデジタル基盤の整備を進め、本命である「給付付き税額控除」へ移行する戦略です。日本の社会保障は、今まさに大きな転換期を迎えているといえるでしょう。
※当記事は再編集記事です。
参考資料
- 内閣官房 「給付付き税額控除の制度設計に向けて」
- 財務省「資 料(諸外国の制度について)」
- 厚生労働省「給付付き税額控除の概要(例)」
- 国税庁「給付付き税額控除制度の執行上の課題について」
- 首相官邸「政府与党連絡会議」
- 首相官邸「社会保障国民会議」
- 参議院「インターネット審議中継(2026年4月27日 予算委員会)」
- LIMO「高市政権、給付付き税額控除「現金給付+税額控除」の実現に向けて「2年間の食料品0%」を先行導入、異例の2段階シナリオが始動」
マネー編集部社会保障班