4. 平均値ではなく「自分の見込額」で老後設計を
70歳代の家計は、月2万7000円〜3万7000円の赤字が標準的でした。貯蓄の中央値は二人以上世帯で1178万円にとどまり、平均値だけ見て安心するのは禁物です。
平均余命まで考えると、男性で16年以上、女性で22年以上の老後生活を想定しておく必要があります。月3万円の赤字が続けば、20年で約720万円の取り崩しになります。
まずは「ねんきんネット」で自分の年金見込額を確認し、平均寿命までの取り崩しシミュレーションを試してみてください。不足分が見えれば、新NISAやiDeCoでの資産形成、年金の繰下げ受給(最大75歳まで遅らせれば月額84%増)、住民税非課税世帯向けの給付金なども選択肢になります。
老後資金は「平均」ではなく「自分の見込額と必要額」で設計することが何より大切です。
参考資料
- 厚生労働省「令和6年簡易生命表の概況」
- 総務省「家計調査報告 家計収支編 2025年(令和7年)平均結果の概要」
- J-FLEC(金融経済教育推進機構)「家計の金融行動に関する世論調査 2025年」
- 厚生労働省「令和6年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」
苛原 寛