3. 高年収でも貯蓄ゼロ?年収1000万~1200万円層のリアルな貯蓄事情
収入が高ければ資産形成も順調に進むと考えがちですが、実際のデータを見ると、必ずしもそうとは限りません。
ここでは、J-FLEC(金融経済教育推進機構)が公表した「家計の金融行動に関する世論調査(2025年)」を基に、年収1000万〜1200万円未満の世帯における金融資産の保有状況を見ていきましょう。
※ここでいう金融資産保有額には、預貯金のほか、株式、投資信託、生命保険などが含まれます。ただし、日常的に使う普通預金口座の残高は対象外です。
3.1 年収1000万~1200万円【単身世帯】の金融資産
この年収層の単身世帯を見ると、将来への備えとなる金融資産を保有していない世帯が一定数いることがわかります。
「家計の金融行動に関する世論調査(2025年)」による年収1000万〜1200万円未満の単身世帯の金融資産保有額の内訳は、以下のようになっています。
- 金融資産非保有:約22.2%
- 100万円未満:約11.1%
- 100万〜1000万円未満:約11.2%
- 1000万〜2000万円未満:約27.8%
- 2000万〜3000万円未満:約5.6%
- 3000万円以上:約22.2%
- 無回答:0%
- 金融資産保有額の平均額:2261万円/中央値1100万円
単身世帯の場合、「金融資産非保有」と「100万円未満」を合計すると約33.3%となり、およそ3分の1にのぼります。
高収入であっても、すぐに使える資産が少ない層が確実に存在することがデータからうかがえます。
著者
2級ファイナンシャル・プランニング技能士(FP2級)/元銀行員
ファイナンシャルアドバイザー。秋田県秋田市出身。宇都宮大学教育学部卒業後、株式会社栃木銀行に入行。主に個人リテール業務へ従事。若年層から富裕層まで幅広い世代へ投資信託・保険を中心に総合的なライフプランニングを行ってきた。リテール営業行員内で上位の成績を保ち、全行員内1位の成績を収める。また、社内教育にも尽力し、人材育成にも携わる。
現在は金融IT企業で個人向け資産運用のコンサルティング業務を行う。一種外務員資格(証券外務員一種)、2級ファイナンシャル・プランニング技能士(FP2級)を保有。また、専門家と実務家が発信する金融経済ニュースサイト「LIMO&ファイナンス」でも執筆を行う。(2026年7月11日更新)
監修者
マネー編集部年収班は株式会社モニクルリサーチが運営する『くらしとお金の経済メディア ~LIMO(リーモ)~』において、メガバンクや大手証券会社等の金融機関にて勤務経験がある編集者が中心となり、国税庁や金融庁など官公庁の公開情報等をもとに情報発信を行っています。
マネー編集部年収班に所属する編集者は株式会社三菱UFJ銀行と三井住友信託銀行株式会社出身の和田直子、株式会社三菱UFJ銀行出身の中本智恵、野村證券株式会社出身の宮野茉莉子、SMBC日興証券株式会社出身の安達さやか等の資産運用アドバイザー経験者等で構成されており、表彰歴多数の編集者も複数在籍し、豊富な経験と知識を保有しています。
CFP®、1級ファイナンシャル・プランニング技能士(FP1級)、2級ファイナンシャル・プランニング技能士(FP2級)、一種外務員資格(証券外務員一種)などの資格保有者も多数在籍。生保関連業務経験者は過去に保険募集人資格を保有。(最新更新日:2025年6月9日)