3. なぜ株価は上昇したのか?「ポジティブサプライズ」の正体

決算発表後、ファーストリテイリングの株価はさらに上昇基調を強めました。

すでに好業績が期待されていた中で、なぜ市場はこれほど素直に好感したのでしょうか。その理由を解き明かす鍵が「コンセンサス」との関係です。

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会社予想とコンセンサスの乖離(ポジティブサプライズ)

出所:動画内の解説を基にイズミダイズム作成

株式市場では、企業の決算が発表される前に、証券会社のアナリストたちが業績を予測し、その平均値である「コンセンサス」が形成されます。

株価はあらかじめこのコンセンサスを織り込んで動くため、企業が単に「増益」を発表しただけでは株価は上がりません。市場の期待値(コンセンサス)を上回るかどうかが重要なのです。

今回の決算において、会社側が発表した通期の税引前利益予想は7,400億円でした。これに対し、事前のコンセンサスは7,200億円にとどまっていました。つまり、会社側が市場の予測よりも強気な数字を出してきたことになります。

泉田氏は、この状況が株価に与える影響について次のように解説します。

「これは『ポジティブサプライズ』ってやつなんですよね」

市場の期待を上回る良い知らせ(ポジティブサプライズ)が出たことで、投資家の買いが集まりました。

さらに泉田氏は、コンセンサス自体が4週間前の約7,065億円から直近の約7,226億円へと後追いで上昇している点にも着目し、会社の計画通りに業績が推移すれば、株価にはまだ上昇の余地があるとの見方を示しています。

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