日に日に気温が上がり、寒冷地にもようやくガーデニングシーズンがやってきました。しかし「花を植える前に雑草が伸びてしまった…」「きれいな庭を維持したいけれど時間がない」と悩んでいる方もいらっしゃるのではないでしょうか。

そこでおすすめしたいのが、寒冷地でも植えっぱなしで育つグランドカバー植物。地面を這うように広がり、雑草を防ぎながら庭を美しく維持してくれます。満開の季節には、花のじゅうたんのような素敵な光景も楽しめますよ。

この記事では、秋田県でガーデニングを楽しんでいる筆者が「うちの庭に植えてよかった!」と感じている、お世話の手間があまりかからずきれいな花も楽しめるグランドカバー植物を3つ、実際の写真や参考価格とともにご紹介します。

1. この記事で紹介する「寒さに強くて長く楽しめるグランドカバー」3種

満開のシバザクラ1/8

白い花びらで中心がピンク色の、シバザクラの花

筆者撮影

  • シバザクラ
  • クリーピングタイム
  • カーペットカスミソウ(オノエマンテマ)

この記事では、秋田県の自宅の庭で筆者が実際に育てているグランドカバー植物をご紹介します。開花時期や生育スピードは、お住まいの地域や育てている環境、植物の品種などによって異なりますので、ご注意ください。

記事後半では「日なた、日陰、半日陰、明るい日陰の違い」についても、わかりやすくお伝えします。

2. 寒冷地の庭に「植えてよかった」ローメンテなグランドカバー3選

2.1 シバザクラ:美しい桜のじゅうたんが楽しめる

シバザクラ2/8

ピンクの花を咲かせている、シバザクラ

筆者撮影

ソメイヨシノが散るころから咲き始め、地面を覆い尽くすほどたくさんの花を咲かせるシバザクラ。満開になると「桜のじゅうたん」のような風景を楽しめます。ピンクや白、薄紫などカラーバリエーションも豊富です。

常緑性で、寒さに当たると赤みがかったシックな葉色になり、雪に埋もれても葉を落としません。日当たりのよい場所に植えると、花つきがとてもよくなります。

年々大きくなりますが、成長は早くなく、寒さや乾燥にも病虫害にも強いためほぼほったらかしで雑草対策もしてくれる、ありがたいグランドカバーです。

※参考価格:150円~400円前後(3号ポット苗)

2.2 クリーピングタイム:多少の踏み付けなら大丈夫!いい香りも楽しめるハーブ

クリーピングタイム3/8

白い花を咲かせている、クリーピングタイム

筆者撮影

手鞠のような丸くて可愛らしいピンクや白の小花を無数に咲かせるクリーピングタイム。うちの庭では毎年、5月下旬から7月上旬ころにかけて花を咲かせます。

小さな葉が密生して地面を覆い、高さはあまり出ず、多少の踏み付けにも耐えてくれるため、筆者は庭の飛び石の周りに植えています。葉に触れたり踏んだりするとタイム特有の爽やかな香りがふわりと広がるのも魅力のひとつです。

日当たりと風通しのよい場所に植えると花つきがよく、元気に育ちます。料理に使うタイムの仲間ではありますが、クリーピングタイムは観賞用なので、食用には向きません。

※参考価格:200円~600円前後(3号ポット苗)

2.3 カーペットカスミソウ(オノエマンテマ):半日陰に咲く小花と丸い葉が愛らしい

カーペットカスミソウ4/8

白い花びらの中にピンク色の模様が入った、カーペットカスミソウの花

筆者撮影

白い花びらにピンク色の模様が入った愛らしい花をたくさん咲かせるカーペットカスミソウ。野趣あふれる姿と丸みを帯びた葉の組み合わせが、優しくナチュラルな風景を演出してくれます。

日なたや乾燥しやすい場所が苦手で、半日ほど日が当たる、少し湿り気のある環境を好む植物。午前中のみ日が当たる場所に植えるのが理想ですが、うちの庭では昼~夕方に日が当たる場所で元気に育っています。

高温多湿には弱いため、寒冷地だからこそ楽しめるグランドカバーです。環境が合えば毎年少しずつ育ち、愛らしい姿を見せてくれますよ。

※参考価格:300円~800円前後(3号ポット苗)

2.4 環境に合ったグランドカバー植物を取り入れて、ローメンテで美しい庭づくり

冬の寒さが厳しい寒冷地でも、健気に根を張り、季節が巡るたびに美しい花を見せてくれるグランドカバーたち。今回ご紹介した植物は、どれも一度環境に馴染めば、それほど手間をかけずに長く楽しめる頼もしい存在です。

足元を緑や花で覆うことで、土の乾燥を防いだり、雑草のお手入れを減らしたりと、嬉しい役割も果たしてくれます。日当たりのよさや水はけなど、お庭の環境にあったグランドカバー植物をお迎えして、ローメンテで美しい庭づくりを始めてみませんか?

3. 【ガーデニング豆知識】日なた、日陰、半日陰、明るい日陰とは?

日なた・日陰・半日陰・明るい日陰の違い5/8

日なた、日陰、半日陰、明るい日陰の違いとは?

出所:LIMO編集部作成

さいごに「日なた、日陰、半日陰、明るい日陰の違い」も整理しておきましょう。

  • 日なた:1日中よく日光が当たる場所。または、日陰になる時間が1日2~3時間程度。
  • 半日陰:半日程度(1日3~6時間程度)日が当たる場所。または、日なたの木の下など、木漏れ日がさす場所。
  • 明るい日陰:1日を通して直射日光はほとんど当たらないが、外壁や窓などの反射光で、ある程度の明るさがある場所。または、1日1~2時間程度日が当たる場所。
  • 日陰:1日を通して日光がほとんど当たらない場所。

「日陰で育つ」と言われている植物の多くは「半日陰」や「明るい日陰」を好みます。完全な「日陰」で生育できる植物もありますが、そのような場所では花つきや葉色が悪くなりがちです。

可能であれば、少しでも明るい場所や、1日1~2時間でも日光が当たる場所を選んで植え付けると、育てやすくなりますよ。

4. こちらの記事もおすすめ!

4.1 【玄関先に植える木】春や初夏からいい香りの花が咲く「コンパクトな常緑低木」おすすめ3選

6/8

【玄関先に植える木】春や初夏からいい香りの花が咲く「コンパクトな常緑低木」おすすめ3選

【玄関先に植える木】春や初夏からいい香りの花が咲く「コンパクトな常緑低木」おすすめ3選

玄関先に木を植えたいけれど、あまり大きくならない方がいい……そんな方におすすめの「コンパクトな常緑低木」を紹介します。

春や初夏に良い香りの花を咲かせる種類を厳選しました。

4.2 たった1本で狭い庭や玄関先がおしゃれ!小さめ低木《ドウダンツツジ》3種紹介&魅力や育て方

7/8

たった1本で狭い庭や玄関先がおしゃれ!小さめ低木《ドウダンツツジ》3種紹介&魅力や育て方

たった1本で狭い庭や玄関先がおしゃれ!小さめ低木《ドウダンツツジ》3種紹介&魅力や育て方

狭い庭や玄関先を彩るのにぴったりな、小さめの低木「ドウダンツツジ」をピックアップ。

おすすめの3種と、その魅力や育て方のポイントを詳しく解説します。

4.3 今が植えどき!春の定番花【オステオスペルマム】おしゃれで多彩な花姿・花色6種&育て方のコツ

8/8

今が植えどき!春の定番花【オステオスペルマム】おしゃれで多彩な花姿・花色6種&育て方のコツ

今が植えどき!春の定番花【オステオスペルマム】おしゃれで多彩な花姿・花色6種&育て方のコツ

春のガーデニングに欠かせない「オステオスペルマム」。ニュアンスカラーや個性的な花姿を6種と、長く楽しむための育て方のコツを紹介します。

鈴森 真樹