2. 【NISAほったらかし投資】成功させる3つの条件

「ほったらかし投資」で失敗しないため、知っておきたい3つのポイントを解説します。

2.1 条件①:株式の比率を高めに設定する

1つ目のポイントが株式比率です。積立投資を行うなら、株式比率はある程度高めに設定するようおすすめします。

積立投資で気を付けたいのは、低利回りによる目標額への未達です。積立投資は小さい額で運用を始めるため、一括投資と比べると必要な利回りは高くなります。

例えば、10年後に2000万円を目指す場合、最初に1000万円を投資できるなら利回りは7.2%で十分です。しかし、1000万円を10年に分けて毎年100万円を積み立てる計画だと、必要な利回りは12.4%に上昇します。

投資手法別・利回り別の資産総額1/4

投資手法別・利回り別の資産総額

出所:著者作成

積立投資では、ある程度の利回りがほしいところ、株式の比率を抑えると利回りが小さくなる傾向にあります。株式は一般にリスクが高い資産で、初めての投資だと敬遠するかもしれませんが、ポートフォリオは株式の比率を高めに設定するようおすすめします。

2.2 条件②インデックス型を選ぶ

続いて「インデックス型」を中心に選ぶこともポイントです。インデックス型とは、日経平均株価やS&P500のように、特定の指数(=インデックス)への連動を目指して運用する投資信託を指します。

インデックス型を選びたい理由は良好な運用実績です。つみたて投資枠の対象ファンドは、より高いパフォーマンスを目指す「アクティブ型」よりもインデックス型の方が高い利回りを残してきました。

【つみたて投資枠対象インデックス型ファンドの5年実績リターン】
・国内株式型:15.2%(同アクティブ型:9.7%)
・先進国株式型:23.2%(同15.5%)
・グローバル株式型:21.0%(同12.7%)
・バランス型:10.2%(同11.7%)
※2025年末(年率)

出所:金融庁『「国内運用会社の運用パフォーマンスを示す代表的な指標(KPI)の測定と国内公募投信についての諸論点に関する分析」の公表について』

リスクあたりのリターンを測る「シャープレシオ」でも、株式型ではインデックス型の方が優位な状況です。

【つみたて投資枠対象インデックス型ファンドの5年実績シャープレシオ】
・国内株式型:1.12ポイント(同アクティブ型:0.90ポイント)
・先進国株式型:1.46ポイント(同1.08ポイント)
・グローバル株式型:1.51ポイント(同0.71ポイント)
・バランス型:1.37ポイント(同1.37ポイント)
※2025年末(年率)

出所:金融庁『「国内運用会社の運用パフォーマンスを示す代表的な指標(KPI)の測定と国内公募投信についての諸論点に関する分析」の公表について』

優秀なアクティブ型もあるはずですが、「ほったらかし投資」なら銘柄を選別する労力も抑えたいところです。インデックス型が無難といえるでしょう。

※これは過去の実績であり、将来の運用成果を保証するものではありません。直近10年は米国株を中心とした歴史的な上昇相場であった点に留意が必要です。

2.3 条件③:無理のない積立額を設定する

3つ目のポイントが積立額です。無理なく続けられるよう、投資は余裕資金から行い、積立額は生活に影響しない範囲で設定しましょう。

「ほったらかし投資」は、長く運用することで利益を積み上げる効果に期待できます。頻繁に売買するとこの効果が弱まり、運用効率の低下が懸念されます。

できるだけ長く継続するため、運用は生活費を除いた余剰資金で行いましょう。生活費を運用に回すと、せっかく投資した資産を取り崩す事態が想定されます。当面の生活費を確保し、積み立ては月々の収支に影響しない金額で行うことが大切です。