毎月決まった金額を渡す方法だと、親は家計の管理もしやすく、子どもにとっても分かりやすいでしょう。毎月のお小遣いの金額と比較し、「あれは貯金をしないと買えない」「つい欲しいものを買ってしまった」と学ぶきっかけにもなります。それにより、お金の価値を感じられる、世の中のシステムを知る、貯金の意味を学べるなど、さまざまなメリットが得られるでしょう。

その一方、お手伝いに対する報酬制と比べ「何もしなくてもお金が手に入る」と感じやすくなるデメリットもあります。悪くいえば、サラリーマンのような感覚に陥りやすくなるでしょう。

そこで、子どもが高校生くらいに成長したら「これから先のお小遣いをまとめて渡す」という選択肢もあります。投資で増やしてうまく運用してもいいし、反対に浪費して後悔するのもいいでしょう。投資への意欲を育むだけでなく、お金に対する責任の大きさも学べるはずです。

万が一使い切ってしまっても、約束通り「もう今後のお小遣いは与えた。あとは金欠状態で学生生活を過ごしなさい」と告げるだけ。高校生に大金をまとめて渡すのは勇気が必要ですが、そこから学べるものは非常に大きいといえるでしょう。

まとめ

お小遣いというシステムは、子どもの金銭管理やお金に対する考えを育てられる、大切な役割を担っています。金額はもちろん、渡し方によっても育つ力は異なってくるでしょう。

なかには「努力しなくてもお金をもらえると思われたくない」「お手伝いは当然のこと。それに報酬を与えるのはちょっと違う」と感じる方もいるかもしれません。定額制や報酬制などのメリット・デメリットを踏またうえで、親の考えに基づくルールを考えてみてくださいね。

LIMO編集部