2. スクイーズアウトとは?既存株主を追い出す合法的な仕組み
ニュースなどで「スクイーズアウト」という言葉を耳にしても、投資初心者にとっては馴染みが薄く、何が起こるのかイメージしづらいかもしれません。
スクイーズ(Squeeze)には「絞り出す」「押し出す」といった意味があります。つまり、大株主や買収者が、少数株主(一般の個人投資家など)から強制的に株式を買い取り、100%の支配権を握るための合法的な手続きを指します。
スクイーズアウトスキームの概念図1/5
出所:株式会社ブイキューブ「スポンサー基本契約の締結、第三者割当による新株式の発行及び定款の一部変更並びに株式併合及び単元株式数の定めの廃止に関するお知らせ」(2026年3月31日)を基にイズミダイズム作成
【動画で解説】ブイキューブが上場廃止、少数株主は守られるのか?
2.1 ブイキューブにおける具体的なスキーム
今回のブイキューブのケースでは、どのような手法が取られるのでしょうか。
泉田氏は動画内で、ファンドがSPC(特別目的会社)を作り、そこにお金を入れて新たに大量の株を発行することで既存株主の持ち分を薄め、買い取っていく流れになると解説しています。
この具体的な条件について、2026年3月31日に公表されたスポンサー基本契約によれば、株式会社日本革新投資(J-INC)がスポンサーとなり、「第三者割当増資+株式併合によるスクイーズアウト」というスキームが採用されています。
具体的には、J-INC傘下のSPCに対して1株28.4円で第三者割当増資(総額200百万円)を行い、SPCが議決権総数の66.7%を取得します。
その後、株式併合を行うことで、既存の一般株主が保有する株式を1株未満の端数にしてしまい、その端数を会社が強制的に買い取るというプロセスを踏みます。
この手法により、最終的にブイキューブはSPCの完全子会社となり、上場廃止となるのです。