暖かな日差しが心地よく、ガーデニングが楽しい季節がやってきました。

しかし、春らしい気候は意外と短く、すぐに気温がぐんぐん上がる夏が訪れます。夏の庭仕事は熱中症のリスクもあり、なかなか大変です。

そこで、春の花壇づくりと並行して、夏に向けた準備も進めておくことをおすすめします。

今回は、今植え付ければ初夏から夏にかけて美しい花を咲かせる「春植え球根」の中から、特におすすめの3種類を参考価格とあわせてご紹介します。夏に咲き誇る庭を想像しながら、さっそく準備を始めましょう。

1. この記事で紹介する、豪華でボリューム満点の《春植え球根植物》3選

トロピカルムード漂う「カンナ」1/10

カンナの花

kawephoto/shutterstock.com

  • カンナ
  • グラジオラス
  • ダリア

今回ご紹介するのは、洋風・和風どちらの庭にもマッチしやすい植物ばかりです。いずれも育てやすいので、ガーデニングが初めての方もぜひ挑戦してみてはいかがでしょうか。

2. 夏の日差しに映える、豪華でボリューム満点の《春植え球根植物》3選

2.1 夏の暑さに負けない!トロピカルな雰囲気満点の「カンナ」

カンナ2/10

カンナ

Khairil Azhar Junos/shutterstock.com

南国を思わせるエキゾチックな雰囲気と、力強い草姿がカンナの大きな魅力です。夏の厳しい暑さにも負けず、赤やオレンジ、黄色といったビビッドな花色が、夏の花壇を明るく彩ります。

見どころは花だけではありません。存在感のある大きな葉も特徴的で、緑色の葉だけでなく、銅葉や斑入りの品種もあり、花と葉の美しい対比を楽しむことができます。

とても生育が旺盛で育てやすい植物ですが、寒さには少し敏感なので、寒冷地では初霜が降りて葉が傷んできたら、優しく球根を掘り上げて室内で保管し、冬越しさせてあげましょう。比較的暖かい地域でも、マルチングなどで防寒対策をするとより安心でしょう。

※参考価格:300円〜500円前後(球根1球)

2.2 すらりと伸びる姿が美しい!花壇に立体感をもたらす「グラジオラス」

グラジオラス3/10

グラジオラス

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まっすぐに伸びた茎に沿って、たくさんの可憐な花を縦に咲かせるグラジオラス。その凛とした立ち姿は、花壇や庭に高さと奥行きを与え、空間を立体的に見せてくれます。開花時期は初夏から秋までと長いのも嬉しい点です。

品種が非常に多彩で、一重咲きや八重咲き、花の大きさも大輪から小輪までさまざま。香りを持つタイプもあり、選ぶ楽しみが広がります。カラーも暖色系から寒色系まで幅広く揃っているため、庭のテイストに合わせて選べます。

日当たりの良い場所を好みます。草丈が高くなると強風で倒れやすくなるため、あらかじめ球根を深めに植え付けてあげると安心です。さらに、伸びてきたら早めに支柱を優しく添えてあげましょう。

なお、春に植える「夏咲き種」と秋に植える「春咲き種」があるため、購入する際は品種をよく確認することが大切です。

また、連作障害が出やすい性質があるため、地植えの場合は毎年少しずつ植え場所を変えてあげると、病気を防いで美しく咲いてくれますよ。

※参考価格:300円〜800円前後(球根1球)

2.3 圧倒的な存在感と豪華さ!花の女王「ダリア」

ダリア4/10

ダリア

Alex Manders shutterstock.com

春に植える球根植物の中でも、ひときわ豪華な花姿で見る人を魅了するのがダリアです。初夏に咲き始め、真夏は少し花数が減りますが、涼しくなる秋には再び見事な花を咲かせ、長く庭を彩ってくれます。

花の大きさは小ぶりなものから人の顔ほどある大輪まで、咲き方もポンポン咲きやカクタス咲きなど非常にバリエーション豊かです。色の選択肢も豊富で、好みの品種を探す時間もガーデニングの醍醐味といえるでしょう。

栽培する際は、日当たりと水はけのよい場所が適しています。高温多湿が苦手なので、梅雨から夏にかけては日除けをしたり、鉢植えなら半日陰に移動させたりする工夫が必要です。

秋の終わりまで咲ききった後は、すぐには茎葉を切らず、自然に黄色く枯れるまで残して光合成をさせてあげましょう。球根にたっぷりと栄養が蓄えられます。

なお、真夏は株を休ませるために「切り戻し」をしてあげると、秋に再び立派な花を咲かせてくれますよ。寒さにはやや弱い性質のため、冬は球根を掘り上げるか、十分な防寒対策をして越冬させましょう。

※参考価格:500円〜2000円前後(球根1球)

3. まとめにかえて

春植えの球根植物は、これから訪れる夏の過酷な暑さのなかでも力強く咲き誇る、たくましい生命力を秘めています。

その力を存分に引き出すためには、植え付け前の土づくりが欠かせません。球根がしっかりと根を張れるよう、あらかじめ土を深く耕し、水はけの良い健やかな土壌環境を整えておきましょう。

春の心地よい陽射しを感じながら庭と向き合い、小さな芽吹きから見事な開花に至るまでの季節の移ろいを、ぜひゆったりと楽しんでみてください。

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5. 【コラム】データで読み解く!日本の花と球根の需給事情

ガーデニングや日々のお花を楽しむ中で、「この植物はどこから来たのかな?」と気になったことはありませんか?

2026年2月に農林水産省が公表した「花きの現状について」から、日本の花き(観賞用の植物)生産の現状を見てみましょう。

5.1 花き生産の現状:金額ベースで見る

まず「金額ベース」で見ると、国内で流通する花の約9割が国内生産で、輸入は約1割にとどまります。

国内生産の6割弱を占めるのが切り花類で、次いで鉢もの類、花壇用苗もの類と続きます。また、輸入される花も大半(9割弱)が切り花です。

5.2 花き生産の現状:数量ベースで見る

しかし、「数量ベース」で見ると異なる実態が見えてきます。

切り花の国内流通量における輸入割合は約3割(30%)となっており、特にカーネーションやキクの輸入割合が高く、コロンビアやマレーシア、中国などから多く届いています。

また、秋植え・春植えでおなじみの「球根」については、輸入割合(数量ベース)が実に約8割(80%)にのぼります。

その大半が花の国として知られるオランダから輸入されており、国内に流通する球根の多くが海外産であるという特徴があります。

お花屋さんやホームセンターで植物を選ぶとき、実は海を越えて届いたものが数多く含まれています。

日ごろ花苗を選んだり土作りをしたりする際に、産地に注目してみるのも一つの楽しみ方かもしれませんね。

参考資料

農林水産省「花きの現状について」(令和8年2月公表)

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LIMOガーデニング部