一般社団法人日本オーディオ協会が主催する国内最大級のオーディオとホームシアターの祭典「OTOTEN2026」は、4月24日、イベントの開催概要を発表しました。同イベントは近年若者支持が拡大しており、2026年の来場者は1万人規模を見込んでいます。
1/5
出所:一般社団法人日本オーディオ協会
1. 40歳未満の来場者が増加 若者の支持が伸びている「OTOTEN」
OTOTENはオーディオやホームシアター、イヤホン・ヘッドホン、カーオーディオなど、各社が提案する機器を通じて、多様な音コンテンツを体感できるイベントで、前身の「全日本オーディオフェア」を含めると、半世紀以上の歴史を誇ります。
昨年開催の「OTOTEN2025」は、来場者数が前年比140%(8650名)に増加。オーディオファンというと年齢層が高いイメージがありますが、OTOTEN2025は全来場者の40%以上を40歳未満が占めるなど、若い世代に広がりをみせています。
2/5
筆者撮影
OTOTEN2025は2日間の開催でしたが、2026年は2026年6月19〜21日の3日間で開催することが決定。初日は入場者数限定の有料日「プレミアムデー」に設定する新たな試みも実施します。
また、公式アンバサダーには昨年に続いてVTuber「AZKi」、今年から新たに声優の安野希世乃を起用。イベントでは2人の特設ブースの設置や安野希世乃のトークショー(6月21日)も予定しています。
2. 2027年で75周年。日本オーディオ協会に求められる役割
4月13日に開催された記者発表会では、日本オーディオ協会の小川理子会長が登壇し、今の時代に協会が求められている役割を説明しました。
3/5
筆者撮影
小川会長は「AIの進化でオーディオを取り巻く環境は劇的に変わってきており、無限の可能性を感じる」とした一方、「効率的に音楽が消費されるよう時代に、どうすれば本当に心を震わせる体験を届けられるかを考えていかなければいけない」と語りました。
近年のOTOTENが若者に支持が伸びていることに対しては、「VTuberなどの新しいカルチャーを取り入れたことで、10〜20代の来場者が増加した。好きなアーティストの音楽を生で聴くことの圧倒的な感動に気づき始めている」とコメント。「2026年はさらにこうした若者に魅力を伝えていきたい」と意気込みを語りました。
また、オーディオの世界がいまだに「男性偏重」であることにも言及。「オーディオの世界の魅力が届けられていない女性が多くいる。OTOTENの来場者の女性比率を高めていくことも重要だ。2027年の75周年に向け、進めていく変革にも注目してほしい」と集まったメディアに訴えかけました。
3. アンバサダーを務める声優の安野希世乃さんが意気込みを語る
記者発表会では、アンバサダーを務める声優の安野希世乃さんによるトークセッションも開催されました。
4/5
筆者撮影
安野さんは『冴えない彼女の育てかた』で加藤恵役を演じてブレイク。透明感のある癒し系ボイスで、数多くの話題作に出演しています。アーティストとしても活動しており、人気を高めています。
トークセッションでは、声と音のプロとして安野さんがこだわっているオーディオ機器を紹介。自宅で声を収録する機会が多いため、「マイクとモニターイヤホンは声との相性などを意識して使っている」と語りました。
安野さんは、声優として役を演じ分けることが多いため、アーティストとしても「歌ごとの人物に寄り添う」というユニークな手法を取り入れており、スタジオエンジニアとの協業作業を大事にしているそうです。
「エンジニアの方に『こういう声作りをしたい』というのを伝えて、オーディオ機器の調整をしていただいている。わりとハスキー成分が強い方なので、可愛い曲を歌うときなどには『うるうるにしてください』とお願いしている」とエピソードを披露しました。
5/5
筆者撮影
また、OTOTEN2026で開催されるトークショーについては、「使っているオーディオ機器やアーティストとしてのこだわりなどについてお話したり、有識者の方から展示の魅力を引き出したりしたい」と意気込みを語りました。
4. 「OTOTEN2026」の開催概要
「OTOTEN2026」の開催概要は以下の通りです。
- 名称:OTOTEN2026
- 期間:2026年6月19日(金)〜21日(日) ※6月19日(金)がプレミアムデー
- 開催時間:6月19日(金)13:00~19:00、6月20日(土)10:00~19:00、6月21日(日)10:00~17:00
- 会場:東京国際フォーラム ガラス棟B1F~7F、D棟1F、4F~5F
プレミアムデーの入場料は1100円。「来場者増の影響で落ちついて試聴できない」という意見が出ていることを受け、今年から設定しました。
6月20日・21日は一般公開日として無料ですが、事前登録は必要です。プレミアムデー・一般公開日ともに、4月24日から受付を開始します。プレミアムデーチケットの当日販売はないため、注意しましょう。
参考資料
大蔵 大輔