「子どもには子どもらしく」いてほしい、と思うのが親心。しかし、おしゃれに敏感な女の子のたちは「憧れのファッションモデルと同じようなヘアメイクがしたい」「雑誌に載っていたアイテムが欲しい」と、どうしても思ってしまいます。
憧れのモデルがアイカラーやチーク、リップを塗っていたら「自分もしてみたいな」と思うでしょうし、ゆるくウェーブを描くパーマへアにしていたら「自分もパーマをかけてみたいな」と思うもの。
そうでなくてもちょっと背伸びをしたい、大人びた格好をしてみたい、と思う時期。「これがかわいい、流行だ」と雑誌で書かれていたら、どうしてもそれらのアイテムを身につけたい、と思ってしまうもの。
それは大人でも変わりありませんよね?
しかし、スキンケアをしなくてもみずみずしい肌、ヘアケアをしなくてもサラサラで艶やかな髪…。
これは子どもの特権。大人になったら否が応でもしっかりとケアをしなければいけないのですから、今から無理に色々つけたり塗ったりはして欲しくないものです。
女の子がある程度おしゃれをしたい気持ちはよくわかりますし、何でもかんでも頭ごなしに「まだ早い」「必要ない」と言ってしまうのもちょっと可哀想。わざわざ高価なブランドの洋服を買う必要はありません。お手頃なお値段でかわいい子ども服を購入できるお店もたくさんあるのですから、そこで親子で色々話しながらコーディネイトを考えるもの楽しいものですし、子どもが持つ肌や髪の美しさをしっかり説明してあげたうえで、メイクやパーマはまだ必要ない、ということを伝えてあげる。
何ごとも「ほどほど」が一番、何でもOKもいただけませんが「子どもにおしゃれは必要ない」で片づけてしまうのもちょっと違うような気がします。
■おしゃれ心そのものを否定しないで
筆者個人は、「小学生にメイクもネイルもパーマも必要ない」と考えています。しかし、だからといって子どものおしゃれ心そのものを「まだ早い」と否定するつもりはありません。
大切にしたい基準は「年相応かどうか」。子どもの年齢に見合っていて、アンバランスでなければ、おしゃれを楽しむのはアリだと思います。
ただ、むやみに買い与えるのではなく、今持っているアイテムで色々コーディネイトを考えたり、アレンジを加えたりする。
そんな楽しみ方を教えてあげたいな、と思っています。
大中 千景