2. データで見る高齢者世帯の生活実態:「生活が苦しい」と感じる割合
先程総所得における公的年金の割合を見ていきましたが、高齢者世帯は日々の生活についてどのような意識をいだいているのでしょうか。
同じく厚生労働省が公表した「2024(令和6)年 国民生活基礎調査の概況」を基に、高齢者の生活意識について見ていきましょう。
2.1 高齢者世帯の生活意識
厚生労働省「2024(令和6)年 国民生活基礎調査の概況」によると、高齢者世帯の生活意識は以下の通りです。
- 大変苦しい:25.2%
- やや苦しい:30.6%
- 普通:40.1%
- ややゆとりがある:3.6%
- 大変ゆとりがある:0.6%
この調査では、「大変苦しい」と「やや苦しい」を合計した「苦しい」と感じている世帯の割合は55.8%と、半数を超えています。
また、「普通」と回答した世帯よりも、生活が「苦しい」と感じている世帯の方が多いという実情がうかがえます。
生活が苦しいと感じる世帯が多い中、政府は給付金制度を各種用意しています。今回はその中でも年金生活者支援給付金について詳しく見ていきましょう。
3. 年金生活者支援給付金の基本について
公的年金などの収入や所得額が基準に満たない年金受給者の生活を後押しするため、「年金生活者支援給付金」という制度が設けられています。
これは一度きりの給付ではなく、年金に上乗せする形で継続的に支給される点が特徴です。
この給付金は、受給している基礎年金の種類によって、以下の3つに分けられます。
- 老齢年金生活者支援給付金
- 障害年金生活者支援給付金
- 遺族年金生活者支援給付金
受給を開始するには申請が必要ですが、一度手続きをすれば、支給要件を満たしている限り2カ月に一度の頻度で支給されます。

