4月も下旬に入り初夏を思わせるような暖かな日差しと新緑が美しい季節となりました。大型連休を前にご自身の老後資金について改めて考える方も多いのではないでしょうか。
老後の生活を考えるうえで、「どれくらい貯蓄が必要なのか」「実際の生活費はいくらかかるのか」は、多くの人が気になるポイントです。
特に60歳代・70歳代になると、収入は年金中心へと移行し、「資産の取り崩し」と「支出管理」が重要になります。
この記事では、シニア世代の貯蓄額(平均・中央値)と生活費の実態を整理したうえで、貯蓄上手な人とそうでない人の違いまでわかりやすく解説します。
1. 【60歳代・70歳代シニア世代】一人暮らしの貯蓄額「平均と中央値」
J-FLEC(金融経済教育推進機構)「2025年家計の金融行動に関する世論調査」(金融資産を保有していない世帯を含む)をもとに、60歳代・70歳代の単身世帯の貯蓄額を紹介します。
1.1 60歳代・単身世帯
60歳代の単身世帯の貯蓄額は、以下のとおりです。
- 平均:1364万円
- 中央値:300万円
平均値は高く見えますが、一部の高資産層が押し上げているため、実態に近いのは中央値です。
多くの人にとっての現実的な水準は300万円前後といえます。
1.2 70歳代・単身世帯
70歳代の貯蓄額は、以下のとおりです。
- 平均:1489万円
- 中央値:500万円
一見すると60歳代より増えているように見えますが、高資産層の影響がより強く出ているためと考えられます。
実際には、年齢とともに貯蓄を取り崩す世帯が増えるため、生活実態としては資産が減少していく傾向です。
長寿化が進むなかでは、資産は持っている額だけでなく、想定以上に減らないように計画的に管理する必要があります。