毎年の物価や賃金の変動に合わせて見直される公的年金。
2026年度(令和8年度)の年金額は前年度から引き上げとなり、国民年金(老齢基礎年金)を65歳から満額受給する場合、月額7万608円(※68歳以下の新規裁定者等)と、昨年度から1300円の増額改定となりました。
また、会社員として働いた夫と専業主婦の妻という標準的な世帯が受け取る「厚生年金」のモデル金額も月額23万7279円となり、昨年度から4495円の引き上げとなっています。
しかし、額面上は増額されたものの、直近の物価上昇率には追いついていません。
さらにマクロ経済スライドによる給付抑制も行われているため、生活に欠かせない食料品や日用品の値上げラッシュの中、「実質的な価値は目減りしている」と厳しい現実を感じているシニア世代が多いのが実情です。
一方で、これから老後を迎える現役世代からも「自分たちの時代には年金だけで生活できるのだろうか」と不安視する声が聞こえてきます。
会社員が受け取る「厚生年金」は月額平均15万円ほどと言われますが、実はその受給額には非常に大きな「個人差」が存在します。
今回は、厚生労働省の最新データをもとに、シニア世代のリアルな年金事情とシビアな男女格差の現実を深掘りしていきます。
著者
二種外務員資格(証券外務員二種)記者/編集者/校閲者/
ニ種外務員資格(証券外務員二種)・相続診断士・認知症介助士・終活ガイド資格1級保有。早稲田大学第一文学部史学科卒。人文・社会系一般書籍、中学・高校社会科教材、就職試験問題の制作関連業務で15年以上の経験を持つ。
現在は株式会社モニクルリサーチが運営する『くらしとお金の経済メディア~LIMO(リーモ)~』において、金融系メディアの編集者兼執筆者として、コンテンツ制作や編集を担当。
総務省「家計調査」・厚生労働省「厚生年金保険・国民年金事業の概況」・J-FLEC(金融経済教育推進機構)「家計の金融行動に関する世論調査」などの一次資料に基づくデータ記事の執筆に強み。
専門家と実務家が発信する金融経済ニュースサイト『LIMO&ファイナンス』でも記事執筆をおこなう。紙媒体での経験に加え、家族の介護を通じて得た知見を生かしながら、「お金とくらし」にまつわる情報を丁寧に発信している。(2026年2月12日更新)
監修者
マネー編集部年金班は株式会社モニクルリサーチが運営する『くらしとお金の経済メディア ~LIMO(リーモ)~』において、地方自治体の公務員や生命保険会社等の金融機関にて勤務経験が豊富な編集者が中心となり、厚生労働省や官公庁の公開情報等をもとに公的年金(厚生年金保険と国民年金)、年金制度の仕組み、社会保障制度などをテーマに、丁寧で読者にとってわかりやすい記事の情報発信を行っています。
マネー編集部年金班に所属する編集者は日本生命保険相互会社出身の村岸理美、地方自治体職員出身の太田彩子、株式会社三菱UFJ銀行と三井住友信託銀行株式会社出身の和田直子、株式会社三菱UFJ銀行出身の中本智恵、野村證券株式会社出身の宮野茉莉子、SMBC日興証券株式会社出身の安達さやか等のファイナンシャルアドバイザー経験者等で構成されており、表彰歴多数の編集者も複数在籍しており、豊富な金融知識をもとにした記事に定評があります。
CFP®、1級ファイナンシャル・プランニング技能士(FP1級)、2級ファイナンシャル・プランニング技能士(FP2級)、一種外務員資格(証券外務員一種)などの資格保有者も多数在籍。生保関連業務経験者は過去に保険募集人資格を保有。(最新更新日:2025年6月8日)