トヨタ自動車株式会社は、2026年4月10日、人気ミニバン「ノア」のガソリン車廃止を含む、一部改良を発表しました。改良モデルは2026年5月6日に発売します。

ガソリン車を廃止し、ハイブリッド専用モデルに統一するトヨタの決断に、SNSでは賛否両論の声があがっています。

1/5

出所:トヨタ自動車株式会社

出所:トヨタ自動車株式会社

1. 定番のミドルサイズミニバン「ノア」

ノアは定番のミドルサイズミニバンとして、コスパの良さやくせのない洗練されたデザインなどから、幅広い支持を集めています。

1996年に誕生したFR(後輪駆動)ベースの「タウンエース・ノア」「ライトエース・ノア」が源流で、2001年に商用車との共通化をやめたことを機に「ノア」として独立。FF(前輪駆動)プラットフォーム&低い床と広い室内は、現在もノアの快適空間を象徴する特徴です。

2014年に発売された3代目からはハイブリッドモデルをラインナップ。改良を繰り返しながら燃費を改善し、「ミニバン=燃費が悪い」というイメージを払拭しました。

当初は価格の安いガソリン車を選択するユーザーが大半でしたが、現在はリセールバリューの良さや静音性に強みのあるハイブリッド車を選ぶ人の比率の方が高くなっています。

2. ラインナップをハイブリッド専用モデルに統一

今回の改良で大きなトピックとなっているのが、ガソリン車を廃止し、ラインナップをハイブリッドモデルに統一したことです。

カーボンニュートラルへの対応を加速させることを目的に、ウェルキャブ(福祉車両)を除く全グレードが最新のハイブリッドシステムを搭載したハイブリッドモデルとなります。

さらにデザインも、これまで「標準仕様」と「エアロ仕様(S-Z / S-G)」の2軸を展開してきましたが、エアロ仕様に統一。標準仕様の「X」グレードに代わって、エアロ仕様のエントリーグレード「S-X」を新設しました。

2/5

出所:トヨタ自動車株式会社

出所:トヨタ自動車株式会社

細部にも変更が加えられており、目元を強調するスタイリッシュなデザインとなり、ボディとの一体感を演出しています。メーターの液晶はS-Zグレードは7インチ→12.3インチ、S-G・S-Xグレードは4.2インチ→7インチに大型化しています。

3/5

出所:トヨタ自動車株式会社

出所:トヨタ自動車株式会社

ボディカラーには全グレードで新色として、ニュートラルブラック、アーバンロックを追加。兄弟モデルであるヴォクシーとは異なるノア独自の「上質な力強さ」が強調されています。

3. 改良モデル:各グレードの価格

改良モデルの各グレードの価格は以下の通りです。

4/5

出所:トヨタ自動車株式会社

出所:トヨタ自動車株式会社

3.1 S-Zグレードの価格

  • HYBRID S-Z 2WD(7人乗り):405万6800円(税込)
  • HYBRID S-Z E-Four(7人乗り)430万9800円(税込)

3.2 S-Gグレードの価格

  • HYBRID S-G 2WD(7人乗り):370万400円(税込)
  • HYBRID S-G E-Four(7人乗り):395万3400円(税込)
  • HYBRID S-G 2WD(8人乗り):370万400円(税込)

3.3 S-Xグレードの価格

  • HYBRID S-X 2WD(7人乗り):326万1500円(税込)
  • HYBRID S-X E-Four(7人乗り):351万4500円(税込)
  • HYBRID S-X 2WD(8人乗り):326万1500円(税込)

4. 「ガソリン車選ぶ理由がない」「300万円以下で買えるモデルがなくなった」

5/5

出所:トヨタ自動車株式会社

出所:トヨタ自動車株式会社

今回のニュースを受け、SNSではノアのガソリン車廃止に賛否両論の声があがっています。

ポジティブに受け止めている人からは、

  • 「リセールバリューや燃費を考えれば、ガソリン車選ぶ理由がない」
  • 「ハイブリッドに一本化されて製造効率が上がって、納期短縮につながるなら歓迎」
  • 「ガソリン車かハイブリッド車か、迷う必要がなくなった」

といったコメントが見受けられました。

一方、ネガティブに受け止めている人からは、

  • 「300万円以下で買えるモデルがなくなった」
  • 「一般家庭には安いガソリン車がなくなるのはキツい」
  • 「地方だとまだガソリン車の需要が高いと思うんだけど」

などの反応がありました。

また、デザインがエアロ仕様に統一されたことに対しても、「スマートでかっこいい」といった意見と「ほぼヴォクシーで個性がなくなった」といった意見で割れています。

今後の方針も見据えた合理性という意味では、今回のトヨタの決断は順当なものといえますが、現在の物価高が続く経済状況が販売にどのような影響を与えるのか、今後の動向に注目したいところです。

参考資料

LIMO自動車部