ロタウイルスの下痢がおさまるまで5日かかりました。予定から1週間遅れてやっと職場復帰したのも束の間、その数日後・・・来ました、職場に保育園からの電話「38度のお熱です」。
今度はアデノウイルスの診断。治るまで4日かかりました。
こんな感じでしたから、4月はほとんど保育園に行けませんでした。「保育園に入ったとたん病気をもらう」とは聞いていましたがここまでとは、まさに想像以上です。
保育園からの呼び出し電話のペース
入園1年目は、少なくとも月1回は職場に保育園から「お熱です」の呼び出し電話がありました。
1年間合計で14回です。病気をもらうとそのたびに3~5日登園できず、仕事も休むことになります。
1年目に病気を重ねた分強くなり、呼び出し電話のペースは減っていきました。入園2年目は5回、3年目は3回、4年目は1回、5年目の年長組の時は0回!
年長組で皆勤して病気の悩みは乗り切ったかと思ったとたん、小学校入学直後に発熱しましたが・・・。
個人差が大きいことですが、周囲を見ると我が家の呼び出し電話のペースは平均的か、やや少なめといった印象でした。
地獄の共倒れ
病気の子どもの世話をしていると、高確率で親も感染します。子どもを産むまでめったに発熱しなかった筆者ですが何度もやられました。
感染性胃腸炎、マイコプラズマ肺炎、手足口病など。40度の高熱や立ち上がれないほどの嘔吐下痢。
ワンオペ育児ですから、自分に40度の熱があっても、子どものおむつは替えなくちゃいけないし、病院に連れて行かなくちゃいけないし、お風呂や食事の世話もしなくちゃいけないし、病気の子どもが食べられるものは限られるので適当な出前という訳にもいきません。
家の中に食料が無くなれば、ヨロヨロしながら子どもを抱っこして買い物に行かなくちゃいけない。
子どもの嘔吐物を片付けながら自分も嘔吐する姿は、もう地獄絵図。
吐き気をもよおしながら、足元で子どもにしがみつかれながら、納期の迫った仕事をこなしたこともありました。
経験して初めて見えたお母さんたちの苦労
働くお母さんたちは「いつ発熱するかわからない爆弾」を抱えているようなものです。
大事な会議の予定などは本当にプレッシャーです。「その日だけは体調を崩しませんように」と祈るしかありません。元気一杯遊んでいた1時間後に高熱を出すのが子どもですから、全然読めません。
子どもが発熱するたび仕事がこなせず職場に謝り、仕事のために子どもに無理をさせては子どもに謝り。
必死に頑張っているのに、各方面に謝ってばかりいるうちに「自分はダメな社会人だ」「ダメな母親だ」と思えてくることも。
経験して初めて見えてくる、世の中のお母さんたちの苦労。ママ友同士で「そうだよね」「お疲れさま」と理解し合えるだけで癒されるものです。
ワンオペ育児の苦労を、もっと社会が広く知ってくれたらいいですね。
古市 今日子