5. 【2026年度】公的年金と年金生活者支援給付金の改定内容とは?
公的年金や年金生活者支援給付金の支給額は、毎年見直しが行われます。参考として、2026年度の年金額改定の内容についても触れておきましょう。
5.1 2026年度は国民年金(基礎年金)が1.9%、厚生年金(報酬比例部分)が2.0%の引上げ
公的年金額は、物価や現役世代の賃金の変動を考慮して改定されます。2026年度は、国民年金(基礎年金)が1.9%、厚生年金(報酬比例部分)が2.0%の引上げとなりました。
この増額率が適用されたのは、2026年6月15日(月曜日)に支給された「4月・5月」分の年金からです。
4 年連続のプラス改定とはなりましたが、マクロ経済スライド(※)の発動により、改定率は物価上昇率を下回りました。そのため、実質的な年金額は目減りしている点には注意が必要です。
※マクロ経済スライドとは:公的年金被保険者数の変動と平均余命の伸びに基づき設定される「スライド調整率」を、賃金と物価の変動がプラスの場合に改定率から差し引く仕組みのことです。
5.2 2026年度の年金生活者支援給付金は3.2%の引き上げ
「年金生活者支援給付金」は、所得が低い年金受給者のうち、一定の要件を満たす方が受け取れる給付金です。2カ月に一度の年金支給日に、公的年金に上乗せして支給されます。こちらは物価変動率と同じ3.2%の引き上げとなりました。
- 老齢年金生活者支援給付金:基準額 月額5620円
- 障害年金生活者支援給付金:障害等級1級7025円・2級5620円
- 遺族年金生活者支援給付金:月額5620円
このうち老齢年金生活者支援給付金は、上記の基準額を基に保険料の納付済期間や免除期間に応じて実際の給付額が計算されるため、支給額には個人差があります。
6. 将来の年金生活に備えて今からできること
今回は、日本の公的年金の仕組みや老齢年金の平均受給額について解説しました。
老後に向けた準備は、何か大きなことを始める必要はありません。まずは小さなことからコツコツと取り組むことが大切です。
たとえば、毎月の固定費を見直し、少しでも削減できる部分がないか探してみるのも、将来の貯蓄につながる第一歩といえるでしょう。
お金の話は少し難しく感じて後回しにしがちですが、将来の安心のために、今できることから少しずつ始めてみてはいかがでしょうか。
参考資料
- 日本年金機構「令和8年4月分からの年金額等について」
- 厚生労働省「令和8年度の年金額改定についてお知らせします」
- 日本年金機構「公的年金制度の種類と加入する制度」
- 厚生労働省年金局「令和6年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」
- 日本年金機構「令和7年4月分からの年金額等について」
- 厚生労働省「令和8年度の年金額改定についてお知らせします」
- 帝国データバンク「「食品主要195社」価格改定動向調査 ― 2026年4月」
マネー編集部保険班
