上司に「一緒に仕事をしてくれ。」と依頼され、駆けつけてみたはいいものの、「見て覚えなさい。私もそうして覚えたものだ。」と言われ、やり方をほとんど教えてもらえず、結局仕事にならなかった…という経験がある人は多いのではないでしょうか?
今回は係長に「仕分けを手伝ってほしい。」と、新人さんとともに倉庫によばれた中堅サラリーマンの主人公。しかし、急いでやってきた2人を尻目に、何を指示するでもなく、自分だけさっさと座って作業をはじめる係長。
恐る恐る「やり方を教えてもらえませんか。」と言ってみますが、係長の返事は「何言ってる?仕事は見て覚えるものだろう。私も若いころは、そうやって仕事を覚えたものだ。」と、なんともつれない返事。しかも係長は、暗がりで背を向けて作業をしているから、2人にはその手元はほとんど見えず…。
「分かりました。見て覚えます。」と渋々返事をする主人公。しかし、その一方で、「ああ、俺に透視能力があれば、係長の洋服も背中もすべて通り越して、彼が、今何をやっているのかを見ることができるのに。」なんてことを、ついつい妄想してしまいます。
そこに、パソコンを手に戻ってきた新人さん。「先輩、これ見てください。」と、彼女が差し出したパソコンの画面に映し出されていたものは…?!
職場において、「仕事を見て覚える」「仕事の技術を盗む」とはよく聞くフレーズ。しかし、師匠や親方とよばれる人に弟子入りをし、長時間行動をともにしながら、公私に渡って様々なことを身につけていくことが必要とされる職業ならばともかく、「日々変化する社会情勢に、臨機応変に対応できてナンボ」の現代の職場においては、少々非効率な印象が否めませんよね。しかし、それでもまだまだ根強く残る「見て覚えろ」式指導法。
「会社のサーバーを利用させてもらっただけですよ。」とにっこりする新人女子のやり方はともかく(?)、時代遅れの上司の指示に今どきの方法で対抗する姿には、思わずニヤリとしてしまった方も多いのではないでしょうか。
【マンガ記事】妄想シャイン
入社3年目でようやくこなれてきたサラリーマンの主人公は、ストレスが溜まるとひたすら妄想しながら乗り切る、妄想社員。オフィスでよくある、ちょっとしたイライラやモヤモヤを、今日も妄想しながら乗り切ります。
つづきを読む
前回のお話
妄想シャインをもっと読みたい方はこちらも
寺須こってぃ