暖かな日差しとともに新緑がまぶしい季節になりました。春のガーデニングシーズン真っ只中ですが、「うちの庭は日当たりが悪いから……」と植物を育てるのを諦めていませんか。
一日中まったく光が差し込まない場所では生育が難しいものの、木漏れ日が落ちる半日陰や、直接陽は当たらなくても明るさが確保できる場所であれば、十分に植物を育てることができます。むしろ、直射日光を避けることで葉の色が美しく保たれ、しっとりと落ち着いた「シェードガーデン」ならではの、センスあふれる空間を作ることが可能です。
今回は、日当たりに悩むスペースを洗練された印象に格上げしてくれる、葉も花も美しいおすすめの植物を3種類、参考価格とともにご紹介します。
1. この記事で紹介する「日陰の庭と相性の良い多年草」3種
ブルンネラ1/8
Svetlana Zhukova/shutterstock.com
- ブルンネラ:シルバーの葉と春に咲く繊細な青い小花がおしゃれな多年草
- ヒューケラ:豊富な葉色で日陰の庭を自在に彩る定番リーフプランツ
- ホスタ(ギボウシ):圧倒的な存在感と美しい葉でシェードガーデンの主役になる多年草
2. 諦めていた日陰の庭を、洗練されたシェードガーデンへ
日陰の庭づくり(シェードガーデン)を成功させるコツは、花だけでなく「葉の美しさ(カラーリーフ)」に注目することです。葉の形や質感、色合いが異なる植物を組み合わせることで、花が少ない時期でも立体的でシックな雰囲気を演出できます。
2.1 可憐な青い小花が日陰を照らす「ブルンネラ」
ブルンネラ2/8
Valerii Maksimov/istockphoto.com
ブルンネラは、春にワスレナグサに似た可憐な青い小花を咲かせる多年草です。耐陰性があり、日陰の庭でも比較的育てやすいのが特徴です。
とくに「ジャックフロスト」などのシルバーリーフ(銀葉)の品種は芸術的な美しさがあり、暗くなりがちな足元をパッと明るく見せてくれます。
夏の厳しい暑さや強い直射日光は少し苦手なので、木漏れ日のような優しい光が届く涼しい半日陰で管理してあげると、美しい葉焼けを防げますよ。
乾燥には少し弱いため、土の表面が乾いたらたっぷりと水を与えて、しっとりとした環境を保つのがポイントです。
※参考価格:1000円前後(3号ポット苗)
2.2 豊富な葉色で空間を彩るカラーリーフの王様「ヒューケラ」
ヒューケラ3/8
Martina Unbehauen/istockphoto.com
「カラーリーフの王様」とも呼ばれるヒューケラは、シェードガーデンには欠かせない多年草です。レッド、ブラウン、イエロー、ダークパープルなど葉のカラーバリエーションが非常に豊富で、複数の色を組み合わせるだけでもセンスのよい空間が完成します。
美しい葉を一年中楽しめるだけでなく、春から初夏にかけてはスズランのような趣のある小花を咲かせます。株元の蒸れにはやや弱いため、風通しのよい場所を選んで植え付けるとよいでしょう。
また、植え付ける際は株元の成長点が土に埋まらないよう、やや「浅植え」にするのが長く育てるプロのコツです。
※参考価格:400〜800円前後(3号ポット苗)
2.3 圧倒的な存在感と優雅な葉で主役を飾る「ホスタ(ギボウシ)」
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Jennifer Sanerkin/istockphoto.com
ホスタ(ギボウシ)は、ダイナミックで優雅な葉が魅力の多年草(宿根草)です。日陰の庭の主役として、世界中のガーデナーから愛されています。葉の色は斑入りのものから美しいブルーグリーン、黄金葉まで幅広く、サイズも小型から大型まで揃っています。
春に美しい新葉を展開し、初夏から夏にかけては、すっと伸びた茎に清楚な花を咲かせます。冬の間は寒さをしのぐために地上部を枯らして休眠しますが、土の中の根はしっかりと生きており、春になると再び力強い芽を出します。
春先の柔らかい葉はナメクジに狙われやすいので、早めの対策が美しさを保つコツです。なお、犬や猫などのペットが誤って葉を口にすると体調を崩す恐れがあるため、植え付け場所には配慮してあげてくださいね。
※参考価格:600〜1500円前後(ポット苗のサイズ・品種により変動)
3. まとめにかえて
今回は、日陰の庭でも育てやすく、洗練された雰囲気を演出できる植物を3種類ご紹介しました。
日当たりが悪い場所は、土が乾燥しにくく、植物にとってしっとりとした環境を保ちやすいというメリットもあります。日光の量が限られるからこそ、直射日光で色褪せやすい美しいカラーリーフの魅力を存分に引き出すことができるのです。
庭の環境や日照時間をよく観察し、それぞれの場所に合った植物を選ぶことで、暗いスペースは「居心地のよいシックな庭」へと生まれ変わります。ぜひ、お気に入りの植物を見つけて、自分らしいシェードガーデンを楽しんでみてください。
4. 【ガーデニング豆知識】日なた、日陰、半日陰、明るい日陰とは?
日なた・日陰・半日陰・明るい日陰の違い5/8
出所:LIMO編集部作成
さいごに「日なた、日陰、半日陰、明るい日陰の違い」も整理しておきましょう。
- 日なた:1日中よく日光が当たる場所。または、日陰になる時間が1日2~3時間程度。
- 半日陰:半日程度(1日3~6時間程度)日が当たる場所。または、日なたの木の下など、木漏れ日がさす場所。
- 明るい日陰:1日を通して直射日光はほとんど当たらないが、外壁や窓などの反射光で、ある程度の明るさがある場所。または、1日1~2時間程度日が当たる場所。
- 日陰:1日を通して日光がほとんど当たらない場所。
「日陰で育つ」と言われている植物の多くは「半日陰」や「明るい日陰」を好みます。完全な「日陰」で生育できる植物もありますが、そのような場所では花つきや葉色が悪くなりがちです。
可能であれば、少しでも明るい場所や、1日1~2時間でも日光が当たる場所を選んで植え付けると、育てやすくなりますよ。
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LIMOガーデニング部