1. 半導体関連銘柄上昇を受けて日経平均は反発

2026年4月3日の東京株式市場で、日経平均株価の終値は前日比2660円22銭高の5万3123円49銭銭でした。反発です。上げ幅は一時900円を超えました。前日の米株式市場でハイテク株の動向を映すナスダック総合株価指数、主要な半導体関連銘柄で構成するフィラデルフィア半導体株指数(SOX)などが上昇したことから、東京市場でもアドバンテストや東京エレクトロンなどの半導体関連や人工知能(AI)関連銘柄が買われました。中東情勢の緊迫が長期化するとの懸念から、前日の日経平均が1200円あまり下落していたことから自律反発狙いの買いが入りやすい局面でもありました。

今週、日経平均はどのような動きになるでしょうか。3日は米国の聖金曜日でイースター休暇となり、米市場は休場でした。同日発表された3月の米雇用統計では、非農業部門の雇用者数が市場予想を大幅に上回りましたが、これにともない米長期金利が上昇したことから株式市場にとっては下値圧力になりそうです。

米国・イスラエルとイランの軍事衝突を巡る情勢は予断を許さないところです。一時は早期終戦に向かうとの楽観論もありましたが、現状は、むしろ長期化するとの見方が優勢です。先行きが見通せないだけでなく、トランプ米大統領の発言により上下に振られる展開が続いています。大きな影響を受けるのが原油価格です。ホルムズ海峡の通航再開のめどは立っておらず、原油価格は高止まりしています。先週には一時、1バレル113ドル台まで上昇しました。

今週は小売業を中心に、2026年2月期決算発表が本格化します。9日にセブン&アイ・ホールディングス、イオンが発表。14日にはJ・フロントリテイリング、高島屋、松屋など百貨店が発表します。予想では小売業はいずれも好業績となると見込まれています。一方で、中東情勢の緊迫化によるエネルギー価格の上昇が続くと、コスト増による物価高につながる懸念もあります。それぞれの企業が将来見通しを修正する可能性もあり、その内容が注目されます。

今週は小売業を中心に、2026年2月期決算発表が本格化します。いずれも好業績となると見込まれている一方、中東情勢の緊迫化により将来見通しを修正する可能性もあり、その内容が注目されます。1/2

日経平均株価

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2. 日経平均は75日線を回復できず

日経平均の値動きをテクニカル面から振り返ってみましょう。昨年末には4万8000円~5万2000円付近でもみ合う動きになっていました。2026年になると、1月14日には終値ベースで5万4341円となり、最高値を更新しました。その後は25日移動平均線に下値を支えられるように上昇すると、たびたび最高値を更新し、2月26日には一時5万9332円と、6万円をうかがう位置まで上昇しました。ただし、その後は軟調な動きとなりました。

今後はどのような展開になるでしょうか。現状は最高値更新後、大きく調整が入っているところです。3月下旬にはローソク足の実体が75日移動平均線を割り込みました。先週は一時、75日線を回復する場面もありましたが、週末には大きな陰線となり再度下落しています。気になるのは足元の動きで25日線が75日線に近づき、上から下に抜ける「デッドクロス」が形成されようとしていることです。そうなると目線を下に持たざるを得ません。今週、まずは75日線を回復できるかどうかがポイントになります。

現状は最高値更新後、大きく調整が入っているところです。気になるのは足元の動きで25日線が75日線に近づき、上から下に抜ける「デッドクロス」が形成されようとしていることです。2/2

日経平均株価

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参考資料

下原 一晃