3.2 厚生年金の平均受給月額
厚生年金(国民年金部分を含む)の平均受給額は、月額で15万289円です。
厚生年金の受給額は、現役時代の加入期間や収入によって決まるため、男女間で金額に差が出やすいという特徴があります。
具体的に見ると、男性の平均が16万9967円であるのに対し、女性は11万1413円と、約6万円もの差があります。
また、グラフからは受給額の分布が広く、月額1万円未満の方から30万円を超える方まで、個人差が非常に大きいことも見て取れます。
将来受け取る年金額がいくらになるかによって、退職後の生活設計が大きく変わってくるといえるでしょう。
4. 年金だけに頼らない老後設計の重要性。今からできる備えとは
これまでのデータで、生活保護受給世帯の約55%が高齢者世帯であること、また国民年金の平均月額が約6万円、厚生年金でも約15万円という実態が明らかになりました。
現役時代の働き方や収入によっては、公的年金だけで老後の生活費をすべてカバーするのは困難な場合があるといえます。
「自分は関係ない」と考えるのではなく、こうした統計データを自分事として捉え、現実を直視することが重要です。
可能な範囲で長く働き収入を得たり、iDeCo(個人型確定拠出年金)やNISA(少額投資非課税制度)などを活用して資産形成を進めたりと、公的年金以外の収入源を早めに準備することが、将来の安心につながるでしょう。
※当記事は再編集記事です。
参考資料
著者
ファイナンシャルアドバイザー/2級ファイナンシャル・プランニング技能士(FP2級)
大阪府茨木市出身。関西学院大学商学部卒業後、住友生命に入社し生命保険販売業務に携わる。若年層から高齢層までの幅広い世代へ向けた保険の総合的なプランニングを得意とする。また法人に対しても事業承継や退職金、福利厚生等のリスクに備える商品も提供。表彰歴多数。
現在は個人向け資産運用のコンサルティング業務を行う。一種外務員資格(証券外務員一種)、2級ファイナンシャル・プランニング技能士(FP2級)を保有。(2024年12月3日更新)
監修者
マネー編集部社会保障班は株式会社モニクルリサーチが運営する『くらしとお金の経済メディア ~LIMO(リーモ)~』において、厚生労働省や官公庁の公開情報等をもとに社会保障制度や社会福祉、公的扶助、保険医療などをテーマに関する記事を執筆・編集・公開している。
マネー編集部社会保障班は、地方自治体職員出身の太田彩子、日本生命保険相互会社出身の村岸理美、株式会社三菱UFJ銀行と三井住友信託銀行株式会社出身の和田直子など、豊富な経験と知識を有した編集者で構成されている。表彰歴多数の編集者も複数在籍。「国民健康保険」「後期高齢者医療制度」「福祉医療」等の業務や、国民健康保険料の賦課、保険料徴収、高額療養費制度などの給付、国民年金や国民健康保険への資格切り替え、補助金申請等の業務を担った実務経験者も在籍している。
CFP®、1級ファイナンシャル・プランニング技能士(FP1級)、2級ファイナンシャル・プランニング技能士(FP2級)、一種外務員資格(証券外務員一種)などの資格保有者も多数在籍。(最新更新日:2025年8月26日)