2026年3月も残すところ数日となりました。新年度の4月からは、働くシニア世代にとって長年の課題だった「年金カット」のルールが大きく変わります。

これまでは「稼ぎすぎると年金が減る」ことを理由に就業調整をしていた方も多いはずです。しかし、厚生労働省「令和7年年金制度改正法」(2026年4月施行)により、そのボーダーラインが大幅に引き上げられます。

自身の年金を守りながら賢く働くために、最新の改正ポイントを整理しましょう。

1. 在職老齢年金とは?カットされる仕組みの基本

在職老齢年金とは、厚生年金に加入しながら働くシニア世代(主に65歳以上)の方が、受け取る「老齢厚生年金」と「給与(月収+賞与の1/12)」の合計額が一定基準を超えた場合に、年金の一部または全額が支給停止(カット)される仕組みです。

ここで重要なのは、カットの対象は「老齢厚生年金」のみである点です。1階部分の「老齢基礎年金」は、いくら稼いでも全額支給されます。