暖かな春の陽気に誘われ、お庭の手入れがはかどる季節がやってきました。一方で、気温の上昇とともに一気に伸びてくる雑草は、ガーデニングにおける大きな悩みの種です。
雑草対策として美しく地表を覆うなら、グランドカバープランツがおすすめ。しかし「成長が早すぎて、草むしり以上にグランドカバープランツの切り戻しや管理が大変になってしまった」という本末転倒な事態は避けたいところ。
そこで今回は、植栽管理業務の経験をもつ筆者が、一度根付けば日々の管理の手間を楽にしてくれる、成長が穏やかな常緑多年草を4種と、ゆっくり育つグランドカバープランツを雑草対策として効果的に使うコツを、参考価格とともに紹介します。
1. この記事で紹介する「雑草対策になる常緑グランドカバープランツ」にまつわるあれこれ
カラーリーフとしても楽しめる「アジュガ」1/10
Cha.Gheysamool/shutterstock.com
- 雑草対策なら今が植えどき!ローメンテな《日なた向き》常緑グランドカバー2選
- 雑草対策なら今が植えどき!ローメンテな《日陰向き》常緑グランドカバー2選
- 成長穏やかなグランドカバープランツを「雑草対策として使う」3つのコツ
- 【ガーデニング豆知識】日なた、日陰、半日陰、明るい日陰とは?
グランドカバーを美しく保ちつつ手間を減らす最大のコツは、植え付ける場所の日当たりに合わせて植物を選ぶこと。今回は「日なた」向きの植物と、「日陰・半日陰」向きの植物に分けて、それぞれの特徴や魅力をご紹介します。
また、記事後半では「日なた、日陰、半日陰、明るい日陰の違い」についても、わかりやすくお伝えします。
2. 雑草対策なら今が植えどき!ローメンテな《日なた向き》常緑グランドカバー2選
2.1 シバザクラ
株いっぱいにキュートな花を咲かせる「シバザクラ」2/10
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桜に似た可憐な花が、地面を覆うように咲き誇るシバザクラ。春に見頃を迎えると、ピンク、白、薄紫などの鮮やかな「桜の絨毯」になり、庭を明るく演出してくれます。
段差のある場所でこぼれるように咲く姿も美しく、斜面の土留めや花壇の縁取りにもおすすめ。常緑なので年間を通して雑草対策に貢献してくれるグランドカバープランツです。日当たりと水はけのよい環境で、花つきよく美しく育ちます。
※参考価格:150円~400円前後(3号ポット苗)
2.2 クリーピングタイム
爽やかな香りと可憐な小花が魅力の「クリーピングタイム」3/10
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日当たりと風通しの良い場所を好むクリーピングタイムは、ハーブならではの清涼感ある香りが楽しめる多年草です。地面に広がるように成長し、初夏にかけてピンクや白の小さな花を絨毯のように咲かせます。
比較的乾燥に強いため、水やりの頻度も少なく済むのが嬉しいポイント。踏みつけにもある程度耐えられ、踏まれると爽やかな香りが広がります。玄関アプローチや小道のステップ周辺など、通り道の周辺におすすめです。
クリーピングタイムは料理に使うコモンタイムの仲間ですが、食用には向きません。また、寒冷地では冬に葉を落とすことがありますが、屋外に植えっぱなしで越冬でき、春にはまた新しい葉が出てきます。
※参考価格:200円~600円前後(3号ポット苗)
3. 雑草対策なら今が植えどき!ローメンテな《日陰向き》常緑グランドカバー2選
3.1 タマリュウ
細く上品な葉が密集する「タマリュウ」4/10
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日光が当たりにくい場所でも濃い緑色の葉を保つタマリュウは、日陰のグランドカバーとして長く親しまれている定番の多年草です。細くしなやかな葉が密生し、空間をすっきりと引き締めてくれます。
成長が非常に穏やかなため、ほぼほったらかしでも美しい景観を保ちやすいのが大きな魅力です。和風の庭だけでなく、モダンな洋風ガーデンのアプローチや、飛び石の隙間などにもよく馴染みます。
広い場所の雑草対策には、マット状になって販売されている「タマリュウマット」を敷くのがおすすめです。
※参考価格:50円~200円前後(2.5号ポット苗)、2400円~3000円前後(30×60cmマット)
3.2 アジュガ
花もリーフも楽しめる「アジュガ」5/10
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銅葉や斑入りなど、深みのある葉色が特徴のアジュガ。春になると、葉の間からすっと花茎を立ち上げ、青紫やピンクの愛らしい小花を咲かせます。常緑なので、花のない季節も美しい葉で日陰の庭を彩ってくれるカラーリーフです。
葉色や花色のバリエーションが豊富なので、お庭の雰囲気に合わせて選べるのも嬉しいポイント。雑草を抑えつつ、足元にシックな華やかさをプラスしたい場合におすすめです。
※参考価格:200円~500円前後(3号ポット苗)
4. 成長穏やかなグランドカバープランツを「雑草対策として使う」3つのコツ
6/10
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4.1 グランドカバープランツを植える前に雑草を取り除く
グランドカバープランツを植え付ける前に、植えたい場所の雑草をきれいに取り除いておきましょう。こうすることで、植えたばかりの植物の成長を妨げる雑草が、勢いよく伸びるのを防ぎます。
4.2 初めから密植する
成長が穏やかなグランドカバープランツは手入れが少なく済む一方で、地面を完全に覆い尽くすまでに時間がかかるという側面もあります。そのため、植え付けてすぐは隙間から雑草が生えてしまい、結局草むしりの手間がかかってしまいがち。
これを防ぐためには、植え付けの段階で株間を詰めて密に植えるのがコツです。成長が早いグランドカバープランツと比較すると初期費用はかかりますが、一度根付いて地面を覆えば、あとはローメンテで美しい庭を維持できます。
4.3 防草シートやマルチング材と併用する
雑草を防ぎたい場所に防草シートを敷き、防草シートに穴をあけてグランドカバープランツを植え、防草シートの上を這わせるように育てると雑草対策の効果が高まります。
また、グランドカバープランツの隙間や人が歩く場所に、バークチップや砂利などのマルチング材を敷くと、おしゃれな空間を演出しながら雑草対策ができますよ。
5. ローメンテなグランドカバープランツで無理なく美しい庭づくり
成長が穏やかなグランドカバープランツ4種と、ゆっくり育つ常緑多年草を雑草対策として効果的に使うコツをご紹介しました。無理なく庭の美しさを保つためには、日当たりや水はけといった環境に合ったものを選ぶことが大切です。
今年の春は、お庭の環境に合ったグランドカバープランツを取り入れて、手入れの負担を減らしながら、おしゃれで心地よいガーデンライフを楽しんでみてはいかがでしょうか。
6. 【ガーデニング豆知識】日なた、日陰、半日陰、明るい日陰とは?
日なた・日陰・半日陰・明るい日陰の違い7/10
出所:LIMO編集部作成
さいごに「日なた、日陰、半日陰、明るい日陰の違い」も整理しておきましょう。
- 日なた:1日中よく日光が当たる場所。または、日陰になる時間が1日2~3時間程度。
- 半日陰:半日程度(1日3~6時間程度)日が当たる場所。または、日なたの木の下など、木漏れ日がさす場所。
- 明るい日陰:1日を通して直射日光はほとんど当たらないが、外壁や窓などの反射光で、ある程度の明るさがある場所。または、1日1~2時間程度日が当たる場所。
- 日陰:1日を通して日光がほとんど当たらない場所。
「日陰で育つ」と言われている植物の多くは「半日陰」や「明るい日陰」を好みます。完全な「日陰」で生育できる植物もありますが、そのような場所では花つきや葉色が悪くなりがちです。
可能であれば、少しでも明るい場所や、1日1~2時間でも日光が当たる場所を選んで植え付けると、育てやすくなりますよ。
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鈴森 真樹